繊細な箔工芸の技を現代アートへ昇華させた『裕人礫翔 月の記憶』が開催|MITSUKOSHI
LOUNGE / ART
2015年12月24日

繊細な箔工芸の技を現代アートへ昇華させた『裕人礫翔 月の記憶』が開催|MITSUKOSHI

MITSUKOSHI|日本橋三越本店

箔工芸が織りなす、荘厳で精細な現代アート

日本橋三越本店で『裕人礫翔 月の記憶』が開催

日本橋三越本店 本館6階の美術サロンにて、『裕人礫翔(ひろとらくしょう) 月の記憶』が、12月2日(水)より開催中されている。京都・西陣に伝わる「金銀模様箔」の技法を受け継ぐ、裕人礫翔氏が手がけた、「月」をモチーフにした現代アートを展示。「月」を日本人の重要なアイデンティティとして捉える、日本橋三越本店との親和性の高さから、今回の展示が企画されたという。

Text by YANAKA Tomomi

日本人の心に静かに響く「月」

京都・西陣生まれ、同地に伝えられている「金銀模様箔」の伝統技法を受け継ぐ裕人礫翔氏。高精細複写に代表される伝統技巧は、国内の一級品の文化財保存に大きく貢献しており、京都・建仁寺で参観できる「風神雷神図屏風」などにも裕人氏の技が活かされている。

いっぽうで、彼の手はこの技法が息づくコンテンポラリーアートも生み出している。国宝を守る技術が息づいたコンテンポラリーアートのモチーフは「月」。伝統の技が、アート作品に荘厳かつ繊細なたたずまいをもたらしている。

日本橋三越本店|「裕人礫翔 月の記憶」展

日本橋三越本店では、「月」を日本人の重要なアイデンティティのひとつとして掲げており、裕人氏の作品の世界観を展示を通して紹介したいとかんがえたという。両者のおもいが合致し、正統な箔工芸が織りなす多彩な世界観が一堂に会す展示が実現した。

西陣の伝統、箔工芸の技巧が息づくダイナミックな作品に触れることができる貴重な展示は、12月8日(火)まで。この機会に、深秋の澄みきった夜空の月のように輝く作品をぜひご覧いただきたい。

『裕人礫翔 月の記憶』
会期|2015年12月8日(火)まで
時間|10:00~19:00
※12月4日(土)、5日(日)は20:00閉場、
12月8日は16:00閉場)
会場|日本橋三越本店 本館6階 美術サロン
東京都中央区日本橋室町1-4-1

「月光礼賛」
サイズ|ø130cm×3点 
価格|970万円(税込)
※記事冒頭の写真、3点の大皿

問い合わせ先

日本橋三越本店

Tel. 03-3241-3311(代)

http://mitsukoshi.co.jp/art/

           
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