レッドブル・エアレースに挑戦する室屋義秀氏と腕時計|BREITLING
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2015年6月17日

レッドブル・エアレースに挑戦する室屋義秀氏と腕時計|BREITLING

BREITLING|ブライトリング

5月16〜17日、レッドブル・エアレースが日本で開催

日本人パイロット室屋義秀氏が大活躍(1)

軽快なプロペラ航空機が強烈なGに耐えながら、巨大なカラーコーンのような“パイロン”を縫うように飛んで行く世界最速のモータースポーツ・シリーズと称されるレッドブル・エアレースが、5月16〜17日、日本ではじめて開催された。開催2日間で延べ12万人が入場し、イベントは大成功。そのなかで脚光を浴びたのは、このレースに唯一の日本人パイロットとして参加する室屋義秀氏だった。このハードなレースを紹介するとともに、室屋氏と彼の腕時計にもクローズアップしていく。

Photographs by ARAKAWA MasayukiText by KAWADA Akinori

日本人初のエアレースパイロット

BREITLING|ブライトリング

©Balazs Gardi/Red Bull Content Pool

世界各国を転戦し、世界最速のモータースポーツ・シリーズと称される航空レースがある。それがレッドブル・エアレースでだ。このワールド・チャンピオンシップは、2015年は全8戦を予定し、その2015年の第2戦目は、千葉・幕張海浜公園が会場となった。日本で初開催となるレースには、日本人唯一のレッドブル・エアレースパイロットとして室屋義秀氏が参加し、テレビや新聞でも大きく報道され、話題となった。

レースは高さ25mにもおよぶ巨大なパイロンを使用して周回コースを設定。イメージとしてはスキーの回転レースを思い浮かべるとわかりやすい。そのコースを最高時速370km/h(ルール上の上限規制)のスピードでアクロバット飛行(エアロバティック)にも用いられる軽快なプロペラ機が、文字通り“かっ飛んで行く”。パイロンを巡っていくための旋回時にかかる重力(G)は、約10Gに達する場合もある。いきなり体重が10倍になったように感じる想像を絶する世界である。このレースに挑戦するパイロットは総勢14名。多くは各国の空軍で、エアロバティックチームのパイロットの経験をもつなどの猛者揃いだ。

そのなかで、日本人として挑戦する室屋氏は、数少ない民間出身のパイロット。小さい頃から空に憧れ、大学時代にグライダー部に所属、すっかり空の魅力に取り憑かれた。アルバイトでためた資金で、アメリカで航空機免許を習得。エアロバティック・パイロットへの道を開いたという異色中の異色の経歴の持ち主だ。

現在は、福島に拠点を置き、レッドブル・エアレースに参戦しつつ、数々のエアショーでエアロバティックを披露、日本に航空文化を普及させる活動に取り組んでいる。

その室屋氏は、2015年の第1戦のアブダビで総合6位入賞する好発進。千葉でのレースも大いに期待された。マッチレースとなる決勝の第1ラウンド(ラウンド・オブ・14)では、対戦相手を一蹴するだけでなく、この日の最高タイムにしてコースレコードとなる50秒779をマーク。観客の熱狂は頂点に達した。

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8機で争われる予選第2ラウンド(ラウンド・オブ・8)では、室屋氏は、歴代最多勝利の実力者、ポール・ボノム選手と対戦。こちらも好タイムを叩き出したものの、10Gを超える旋回をおこなったために安全規定に触れて失格。

「相手がボノム選手なので、チームとしては当然100%でいくと決めていました。フライト自体はいい感じだったけど、最後に101%の力が入ってしまった」という室屋氏のコメントは、むしろ、好調だったゆえの罠にかかったともいえる。今回は、あたらしい機体を導入した最初のレースでもあり、むしろその機体の好調ぶりをうかがわせるコメントも残しており、第3戦以降の表彰台、さらには優勝も期待したいところだ。

Page02.室屋氏はパイロットらしい腕時計を愛用

BREITLING|ブライトリング

5月16〜17日、レッドブル・エアレースが日本で開催

日本人パイロット室屋義秀氏が大活躍(2)

室屋氏はブライトリングを愛用

ブライトリングは、エアレースの公式タイムキーパーを担当している。正確な計時は、レースにとっても不可欠で、航空機と時計は切っても切れない縁がある。非常時に電源がダウンしたときの頼りになる計器というだけでなく、回転計算尺によって、簡単にいろいろな数値を求める計算に活用できるので、普段から使っているというパイロットも多い。

室屋氏はブライトリングの時計を愛用している。うち2本は既に生産を終了している過去の名作「クロノスペース」(初代モデル)、「オールド・ナビタイマー」であり、そのほかの3本は現行の「クロノマット 44 GMT」「コックピットB50 ナイトミッション」、そして新作の「クロノマット ブラック カーボン」である。

BREITLING|ブライトリング©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

旗艦モデルに第2時間帯表示を付加した高機能モデル

現行の「クロノマット」は、2009年に完全自社開発・製造のクロノグラフムーブメント、キャリバー01を搭載して登場しており、以後、さまざまな機能を付加した派生機が登場している。世界で活躍するパイロットには、渡航先の現地時間と出発地の本国時間を同時に把握できる第2時間帯表示のついたGMTモデルは大変に便利である。

この「クロノマット 44 GMT」は、そんな第2時間帯表示機能が付いたキャリバーB04を搭載する。高精度で機能的に視覚のないと定評のあるクロノグラフに、センターの24時間針で本国時間を表示する機能が付加され、海外に出かける際には非常に便利だ。世界を転戦するだけでなく、トレーニングなどのために世界を飛び回ることの多い室屋氏らしいチョイスである。パイロットならずとも、海外渡航の多い人におすすめしたい時計である。

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クロノマット 44 GMT
ケース|ステンレスチール
直径|44mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.B04)
機能|クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計、タキメータースケール、100分割スケール)、第2時間帯表示(センターの24時間針と回転ベゼルの24時間インデックスによる)
ストラップ|ステンレススチール
防水|200m
価格|118万8000円

日本のファンのための特別モデル

“腕にする計器”として、ブライトリングが開発し続けたクロノグラフの歴史を継承するモデルが、「クロノマット」シリーズである。そのケース径41mmサイズのクロノマットシリーズがベースとして採用されている。ブラックDLC加工が施されたケースのなかには、完全自社開発・製造のーブメント、キャリバー01を搭載。日本限定モデルにふさわしいレッドカラーがブラックボディに映える。

日本のファンのために製作されたこのモデルは、300本しか製造されない。「レッドブル・エアレース」で活躍する室屋氏も愛用していることから「通称・室屋モデル」とも呼ばれている。

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ブライトリング クロノマット ブラック カーボン
ケース|ステンレススチール(ブラックDOC加工)
直径|41mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.01)
機能|クロノグラフ
ストラップ|ラバー
防水|200m
限定本数|300本
価格|112万3200円

ブライトリング・ジャパン
Tel. 03-3436-0011

http://www.breitling.co.jp

           
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