Audi A8|次世代アウディのデザインを具現
CAR / NEWS
2015年4月13日

Audi A8|次世代アウディのデザインを具現

Audi A8|アウディ A8

次世代アウディのデザインを具現

アウディはフラッグシップ「A8」のニューモデルを、11月30日、アメリカのマイアミで開催される「ザ アート オブ プログレス」にてワールドプレミアすることを発表した。

文=ジラフ

よりシャープ、かつ力強イメージに

発表の会場は、今回のために仮設された「アウディパビリオン」。このパビリオンはイギリスを代表するプロダクトデザイナーであるトム・ディクソンが手がけたもの。

オールアルミのボディをもつA8に象徴される、アウディブランドを表現するにふさわしいマテリアルであるアルミニウム、そしてLEDで構成されたこの先鋭的な雰囲気をもつ建造物には、世界中のアートが飾られ、その中心に新型A8が展示されるという。

すでに新型A8のイメージスケッチは公開されているが、現行モデルと比較してもシャープ、かつ力強いイメージが強調されていることがわかる。まさにアウディの考える次世代のデザインを具現した最初の1台となり、技術的にもアルミスペースフレーム構造などの、先新技術がふんだんに採用されている。

新型のA8は、2010年後半から販売開始が予定されるが、まずは11月30日のワールドプレミアを楽しみに待ちたい。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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