グッチ、スプツニ子!による『エイミの光るシルク』展を開催中|GUCCI
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最新バイオテクノロジーを使用した光るドレスが登場
グッチ、スプツニ子!による『エイミの光るシルク』展を開催中
グッチ新宿3階イベントスペースでは5月17日(日)まで、現代美術家 スプツニ子!氏による『Tranceflora - エイミの光るシルク』展を開催中。農業生物資源研究所(生物研)とタッグを組み、最新バイオテクノロジーを使用したあたらしいファッションの可能性を提案している。
Text by KUROMIYA Yuzu
Photo credit Courtesy of Gucci
アイコン「フローラ」を通してファッションの未来像を探る
スプツニ子!氏は、カラスと交信するロボットや女性の生理を疑似体験するマシン、ハイヒール付き月面ローバーなどを発表。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像、音楽、写真、パフォーマンス作品で注目を浴びている。最近では、バイオテクノロジーの躍進により変容していく、未来の花やファッション像を提案。2008年にクラゲやサンゴの遺伝子を使用した「光るシルク」を開発した農業生物資源研究所(生物研)とコラボレーションし、「Tranceflora(トランスフローラ)」プロジェクトを立ち上けた。
本展では、1966年に誕生したグッチの美しい花や昆虫のプリント“フローラ”に着目。主人公エイミが、恋する彼に会うために究極のドレスをつくるという架空のストーリーをベースに、スプツニ子!氏と農業生物資源研究所(生物研)が共同開発構想中の「バラの香りのするシルク」や「恋に落ちる(かもしれない)シルク」、「光るシルク」を用いたファッション、ショートフィルム、写真のインスタレーションを展示。
会場全体を暗くしブラックライトで照らすことで、視覚、聴覚、嗅覚を通じて、未来の“フローラ”の可能性を描き出す。メインビジュアルやショートフィルムはアートディレクターの泉谷和範が手がけているほか、デザイナーの串野真也、西陣織の細尾真孝などが作品に参加している。
「変容していく自然やそのあたらしい美しさを私たちはどう受け止めていくのか?」「その変化は私たちの感性やファッション、芸術や文化をどう変えていくのか?」というスプツニ子!氏からの問いかけがうかがえる今回のインスタレーション。アートやファッションの未来を考える良いきっかけとなりそうだ。
スプツニ子!『Tranceflora - エイミの光るシルク』展
日程|5月17日(日)まで ※会期中無休
時間|11:00~20:00
会場|グッチ新宿3階イベントスペース
新宿区新宿 3-26-11 新宿高野ビル
入場無料
グッチ ジャパン カスタマーサービス
Tel. 03-5469-6611