OMEGA|オメガ|シーマスター・アクアテラ XXL
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月27日

OMEGA|オメガ|シーマスター・アクアテラ XXL

OMEGA|オメガ

明るい発色の新組成ゴールドをケース素材に採用!

文=渋谷康人

Seamaster Aqua Terra XXL|シーマスター・アクアテラ XXL

オメガの現行腕時計のなかではもっとも大型の部類に入る直径49.2mmという堂々たるケースサイズ、シースルーバックのケース裏から眺めることのできる本来は懐中時計用の大型ムーブメント、機械式時計の黄金時代の文法を継承するシンプルで懐かしい文字盤デザインなど、「シーマスター・アクアテラ」のラージサイズモデルは時計愛好家から圧倒的な支持を受けてきた。

そのラインナップに今年、「オレンジゴールド」と呼ばれる新ゴールド素材をケースに用いた新製品が登場した。その名の通りオレンジ系の明るいゴールドカラーだが、この色は通常のゴールド素材にさらにプラチナをくわえることで実現。一般的なピンクゴールドやオメガのレッドゴールドより硬度は高く、そしてより傷が付きにくい。さらに年月が経っても色が褪せにくいという。

また針やインデックス、12時位置にあるΩマークも、このオレンジゴールド素材製。

今年の新作のなかで、サイズ&カラーともにもっとも存在感のある、通好みの1本である。なお、オレンジゴールドの代わりにステンレススティール素材をケースに使った手頃な価格(49万3500円)のモデルもある。

手巻き、オレンジゴールドケース、アリゲーターストラップ、ケース径49.2mm、シースルーバック、公認クロノメーター、150m防水、174万3000円(予価)、12月発売予定。

自動巻き、ローズゴールドケース、アリゲーターストラップ、ケース径41mm 、世界限定88本、380万1000円(予価)、12月発売予定。

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BRAND HISTORY

スイス時計界でも1、2を争う知名度を持つブランド。そのルーツは、時計師のルイ・ブランが1848年、スイス・ラ・ショー・ド・フォンに開いた小さな工房にある。

創立当初の工房は、組み立てを専門に手掛けていたが、時が経つにつれてヨーロッパ全土とアメリカを見据えた販売戦略を他社に先駆けて開始する。こうして業績を順調に伸ばし続け、1877年「ルイ・ブラン父子会社」へと改称。

’80年には現在も本社のあるビエンヌへと本拠を移転し、時計製造のすべてを自社で行うマニュファクチュール工場を設立。’80年代当時の最高水準の精度を誇る「ラブラドール」ムーブメントも同工場から誕生している。

その後、1890年に改称した「ルイ・ブラン兄弟社」時代に開発した「キャリバー19(通称:オメガキャリバー)」をきっかけに、20世紀初頭からギリシャ文字で究極を表す「Ω=オメガ」を社名としたのである。

オメガは、1932年にロサンゼルスで開かれたオリンピック大会で初の公式計時を担当して以来、世界各国のスポーツ大会で計時を担当するなどグローバルに活躍する。さらに腕時計においては、’65年に「スピードマスター」が苛酷な検査を乗り越えた末、数あるクロノグラフの中からNASAの公式装備品に選ばれ、’70年に海底探査「ヤヌス計画」においては「シーマスター」が250mの深海実験に使用されるなど、数々の偉業を成し遂げていった。

こうして着実に愛用者を増やすこととなったオメガは、その栄光の歴史に甘んじることなく、さらなる自社製品の完成度を追求する。

1999年には時計師のジョージ・ダニエルズが発明したコーアクシャル・エスケープメントの量産化に成功し、オメガの技術力の高さを改めて時計界に証明すると、21世紀からは次々と新作モデルにコーアクシャル・エスケープメントを搭載。さらに2007年には、実に30年振りとなる自社製ムーブメントを発表するなど、開発への意欲はいまだ止むことを知らない。

【創業年】1848年
【創業地】スイス、ラ・ショー・ド・フォン
【主なシリーズ名】スピードマスター、シーマスター、デ・ビル、コンステレーション
【問い合わせ先】スウォッチ グループ ジャパン オメガお客様センター 03-5952-4400
公式サイト:http://www.omegawatches.jp/

           
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