靴に恋した男がつくる美しきシューズコレクション|SERGIO ROSSI

SERGIO ROSSI|靴に恋した男がつくる美しきシューズコレクション

FASHION NEWS

Sergio Rossi|セルジオ・ロッシ

デザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー

靴に恋した男がつくり出す、世にも美しいシューズコレクション(1)

2013年にセルジオ・ロッシのコレクション&デザインディレクターに就任したアルジェロ・ルジェリ氏が来日。6歳のころにファッション業界で働く決意をしてから、ラグジュアリーブランドでのシューズデザイナーとなり、順調にキャリアを重ねて来た彼に、靴への思いを存分に語ってもらった。

Photographs by HOKARI Mai
Translation by ASANO Yujin
Interview and Text by IKEAGMI Hiroko(OPENERS)

僕が6歳でファッション業界を目指したわけ

―― あなたは6歳のときにファッションの世界で働こうと決めたそうですが、なぜそう思ったのですか?

僕の祖母は裁縫や刺繍が好きな人だったんだけど、彼女の影響が大きいね。夏休みになると決まって海の近くの家で一緒に過ごしていて、彼女の手仕事を近くで見ながら育ったんだ。

――ファッションの中でも、シューズデザイナーになろうと

SERGIO ROSSI|デザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー

そう、とにかく僕は靴が大好きなんだ。デザインする時も、朝自分のコーディネートを考える時も、街行く人を見ている時も、ウィンドウーショッピングしている時もいつだって靴に目を奪われしまう。
それに、靴はファッションにおいて欠かせないアイテムになった。靴はどんな色の、どんな素材の一足を選ぶかによって、その日のファッションスタイルが決まる重要なラストピース。だから、シューズデザイナーになれて幸せだね。

――ヴェニスの学校を卒業されてから、順調にステップアップを重ねていますね

ヴェニスの学校では、靴づくりのためのテクニックやマテリアル、構造なんかを徹底的に学んだよ。それから、ジョルジオ アルマーニやトム フォードでシューズデザインを担当してきたんだ。

――その後、2013年にセルジオ・ロッシのコレクション&デザインディレクターに就任されたわけですが、ファッションブランドでの仕事と、セルジオ・ロッシでの仕事に違いはありますか?

SERGIO ROSSI|デザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー
SERGIO ROSSI|デザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー

決定的な違いはセルジオ・ロッシがシューズメゾンであり、靴づくりの全てを自社でおこなっている点だね。ジョルジオ アルマーニやトム フォードではあくまでシューズはコレクションアイテムの一部にすぎなかったけれど、セルジオ・ロッシでは本当にいろいろな角度から靴だけにフォーカスして創り上げていく。

ステッチは美しいのか、見た目は完璧か、デザインの仕様はどうなのか、シルエットは、素材は適切なのかと、セルジオ・ロッシのこだわりはたくさんある。そして、デザイン同様に、履きやすさもとても重要なテーマだよ。

――シューズデザイナーやファッションデザイナーで参考としている人は

アズティン・アライアを尊敬しているよ。彼がほかのデザイナーと根本的に違うところはカッティングパターンにあると思う。女性の丸みを帯びた柔らかいボディを決して締め付けず、つつみ込むようなあのカッティングは靴づくりにも取り入れたいと常々思っているんだ。

ミラノで発表したばかりの秋冬コレクションのなかに、タイツのようなソフトな履き心地のサイハイブーツがあるのだけど、あれはまさにアライアの影響だろうね。

SERGIO ROSSI|デザインディレクターのアルジェロ・ルジェリ氏インタビュー