美学と機能性を備兼する“it”ストローラーの魅力を解読|Bugaboo

Bugaboo| 美学と機能性を備兼する“it”ストローラーの魅力を解読

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Bugaboo|バガブー

15年間進化しつづけるバガブーの本社に訪ねる

美学と機能性を備兼する“it”ストローラーの魅力を解読(1)

スタイリッシュなデザインと革新的な機能を搭載し、“モビリティー”を追求するオランダ発のストローラーブランド「Bugaboo(バガブー)」。1994年にバガブーの原型となる世界初の組み立て式ベビーカーを開発して以来、さまざまなニーズに合わせてモデル進化を遂げてきた。現在は50か国以上に販売され、世界中の親たちに支持を得ているグローバル企業として成長した。今回アムステルダムの本社に赴き、現地のバガブーチームにお話をうかがった。

Text by Winsome Li(OPENERS)

バガブーとは?

1999年、デザイナーのマックス・バレンブルグと当時医者だったエドュアルト・ザーネンがモビリティカンパニー「バガブー」をアムステルダムに設立後、最初のバガブーとなる「Bugaboo Classics」を発表した。そして、数多くの機能を搭載したモジュラー式ベビーカー「Bugaboo Cameleon」を2005年に発表し、その後「Bugaboo Donkey」や「Bugaboo Bee」など定番なストローラーを続々この世に送り出してきた。洗練されたデザインと優れた機能性をあわせ持つストローラーは、ヴィクトリア・ベッカムをはじめ多くのセレブリティに愛用され、世界中の親たちを虜にしている。

また、バガブーはこれまで、アンディ・ウォーホル、ヴィクター&ロルフ、ディーゼルなど、数々のアーティストやファッションブランドとコラボレーションストローラーを発表してきた。パーツ別でカスタマイズできる設計や、コラボレーション相手の創造性を刺激するモジュール性が、ストローラー業界における画期的な商品として話題になってきた。そして、あらゆるライフスタイルに合わせた比類のないストローラーを提案するとこによって、バガブーはスタイリッシュなベビーカーブランドとしてより広く認知されてきた。

今回アムステルダムの本社に訪れ、15年を渡って進化してきたバガブーの“いま”を取材した。

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“期待に答えて、驚きを与える”、妥協しないクリエション

アムステルダムの中心地から車で15分、ベイルメルメール地区に位置するバガブーの本社。5階建てのビルにオフィス、商品の試験室とアトリエが併設されている。今回案内してくれたのはシニア・プロダクト・ディベロッパーのアーノウド・ダイクストラ=ヘリンガ。11年前にバガブーに入社し、デザイナーのマックス・バレンブルグと数々の定番ストローラーを生み出してきた。バガブーのコンセプトについて、アーノウドさんにプレゼンテーションしてもらった。

“モビリティー(流動性)”を目標に掲げながら、革新的でほかの追随を許さないユニークなデザインを提供するのがバガブーのコンセプトである。試行錯誤の繰り返しで5年をかけてひとつのモデルを完成するという。「すべてのディテールに妥協しない」のがバガブー流なのだ。そんなバガブーがプロデュースする常識を覆すベビーカーは必ず使用者の“期待”に答え、さらに“驚き”を与えているという。

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「バガブーは“期待と驚き(the expected and the unexpected)”が詰まっている。使用者がストローラーに期待する機能をすべて応えるうえに、彼らが期待してなかった“驚き”を与えるのがバガブーらしさだ。“the expected”とは、動きやすさや収納力などベビーカーに欠かせない条件。“the unexpected”とは、デザインのカスタマイズやハンドルの高さが調節できるところなどです。お客さんが想像しなかった機能を考案することはバガブーのミッションのひとつです」アーノウドさんが語った。

また、複雑な物理学を採用しつつも、デザインとしてはシンプルでわかりやすく反映している。繊密な構造で作り上げた機能をいかにして簡単に操作できるかということが、つねに製作過程の中において不可欠な課題となっている。

プレゼンテーションのあと、商品の試験室に移動。ストローラーの機能を徹底的に管理するバガブーは、試作品をさまざまな機械で機能や安全性を測定する。ハンドルの強度を確認するマシンや段差の衝撃を確認する装置までがおかれている。また、新生児のダミーを使用し、ベイビーの大きさと重さによって発生する衝撃を測定するエリアもある。試験室のとなりには、模型作り用の3Dプリンターや、キャノピーの生地を開発するミシン付きのステッチングルームなどが併設されている。

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