Jaguar XJ|4ドアサルーンXJがフルモデルチェンジ

Jaguar XJ|4ドアサルーンXJがフルモデルチェンジ

ニューモデル試乗

Jaguar XJ|ジャガー XJ 試乗 (1)

しなやかかつ俊敏な走りの新型XJ

ジャガーのフラッグシップ、XJがモデルチェンジ。ジャガー・ランドローバー・ジャパンの手で6月より日本発売される予定だ。5リッターV8エンジンを、大胆なスタイリングのボディに搭載した4ドアサルーンで、価格は1000万円からとなる。

文=小川フミオ写真=荒川正幸

ロングホイールベース版も用意

2003年以来のフルモデルチェンジとなる新型XJは、「ジャガー史上もっとも先進的でパワフル」と謳われる5リッター直噴エンジンを搭載。ジャガーでは、スポーティな走行性能と最上級の室内空間を融合したとしている。

車体はアルミニウムのモノコックボディを中心に、極薄のアルミシートを重ね合わせたフュージョンアロイを前後のフェンダーに、そして超がつく軽量マグネシウムをフロントエンドに採用して、操縦性を重視しての前後の重量バランスをとっているのが特徴。同時にセグメントクラストップの軽量ボディが実現した。XJ Luxuryで車重は1,850kg。全長5,135mmとけっして小さくない車体のクルマとしては、軽量ともいえる数値となっている。

モデルラインナップは、車体からみると、3,030mmのスタンダードホイールベースと、3,155mmのロングホイールベースに大別される。エンジンは3種類。基本は5リッターV8だが、385psの自然吸気型をはじめ、470psのスーパーチャージド、さらによりパワフルで「ハード」と呼ばれることもある510psのスーパーチャージドからなる。

ラインナップを列記すると下記のようになる。

スタンダードホイールベース
・XJ Luxury(自然吸気)1000万円
・XJ Premium Luxury(同)1150万円
・XJ Portofolio(同)1320万円
・XJ Supersport(スーパーチャージド・510ps)1655万円

ロングホイールベース
・XJ Portfolio(スーパーチャージド・470ps)1600万円
・XJ Supersport(スーパーチャージド・510ps)1755万円

マーケティングにおける位置づけも従来と変える、とセールスを担当するジャガー・アンド・ランドローバー・ジャパンでは話す。これまでXJが位置していたのは、ドイツの競合がひしめく、伝統性とブランドの価値に重きが置かれるセグメントだったが、新型XJはそこから脱出してより先進性とスポーツ性が強いセグメントで「ブランドキャラクターに重きを置く」(日本でのマーケティング・PR統括者の話)とする。競合でいうと、マセラティ・クワトロポルテやベントレーGTやメルセデスベンツCLSなどが存在するセグメントだ。

伝統を踏まえつつ、大胆な個性を発揮したスタイリング

新型XJのスタイリングは、よくいえば伝統的、悪くいえば保守的なプロポーションを持つドイツ車のデザインとは一線を画すもの。ティアドロップシェイプとデザインを統括するイアン・カラムが呼ぶ、後方まで長く引っ張るような造型の側面のウィンドウグラフィクスにくわえ、ロングルーフからショートデッキにいたるまで流れるようなラインが強調されている。それが1000万円超の高級サルーンのデザインとしては、かなり大胆な個性を際立たせている。

室内も新型XJの魅力にあげられている。頂点にしっとりした感触のセミアニリンレザーを置く本革張りシートをはじめ、360度ウッドで取り囲むような装飾、そして直感で操作できることを前提に設計されたiTechと呼ばれるモダンなコントロール類。伝統的なクラフツマンの手仕事と、最新のパーソナルコンピュータを思わせるインターフェイスが融合している。そこにあたらしさを感じさせる。