巨匠画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホとバガブーがコラボレーション|Bugaboo

Bugaboo|巨匠画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホとコラボレーション

DESIGN FEATURES

Bugaboo|バガブー

巨匠画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホとコラボレーション

不朽の名作がベビーカーとなって蘇る(1)

オランダ発のモビリティブランド「Bugaboo(バガブー)」は、ヴァン・ゴッホ美術館とコラボレーションし、巨匠画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品をモチーフにしたベビーカーを発表した。今回のコラボレーションを記念して、世界各地のプレス関係者を招いた一夜限りのスペシャルディナーがアムステルダムのヴァン・ゴッホ美術館で開催された。

Text by Winsome Li (OPENERS)

時代を超えたオランダの才能が交差する

先の2月初旬、各国のプレスを招いたスペシャルディナーがヴァン・ゴッホ美術館で開催された。ロングディナーテーブルを配した美術館の1階はコラボレーションのテーマであるアーモンドの生花が飾られ、アーティスティックで神秘的な雰囲気の中、ヴァン・ゴッホの作品よりインスピレーションされたメニューが続々登場。ゴッホの甥の孫にあたるウィレム・ヴァン・ゴッホ氏と歓談しながら、ゴッホの世界観を存分に味わえる素敵なナイトとなった。そして、このスペシャルな夜の主役がバガブーのベビーカーだ。

積極的にアート業界とコラボレーションし、数々の芸術的なベビーカーを生み出しているバガブー。若手オランダアーティストのBas Kosters(バス・コスターズ)やポップアートの旗手アンディ・ウォーホルなど、彼らの多彩な世界観をモバイルアートに体現してきた。今回のコラボレーションの相手は世界でもっとも影響力のある画家のひとり、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼の名作『花咲くアーモンド』を、日本のベストセラーモデルでもある「Bugaboo Bee³」に描いた。今年はバガブーの15周年とヴァン・ゴッホ没後125年にあたり、その特別な年を祝う目的としてコラボレーションが実現した。

バガブーは創立からつねに、子育てのライフスタイルに革命を起こし続けている。

「革新的であることは、誰もが予期せぬ道を選ぶこと。たとえ周りの理解が得られなくても、自分の思いを貫き通さなければならない」と、27歳にブロダクトデザイナーとなったバガブーの創業者であるマックス・バレンブルグは断言する。

いっぽう、ゴッホも同じく27歳の年に画家になると決心した。画家のキャリアは挫折しつづいても夢をあきらめないゴッホは、生前に彼の才能は認められなかったが、絵の製作に情熱を注ぎ込んで、当時の「印象派」の限界を超えた独創的な作風で数々な名作を誕生させた。

そう、バガブーとヴァン・ゴッホに共通するのは細部にまでこだわりをもち、情熱を忘れずに夢を追いかけている完璧主義者であること。ふたつのオランダの才能が出会ったのは、まさに必然の出来事であったのだろう。

あたらしい命を謳歌する「Bugaboo Bee³ + Van Gogh」

ヴァン・ゴッホは亡くなるまでのわずか5年間に、700点以上もの作品を製作し、数多くの名作をこの世に残した。そのなかから、今回のコラボレーションテーマとして『花咲くアーモンド』を選んだのには深い意味があるという。1890年ヴァン・ゴッホの弟テオと妻ヨハンナの間に長男が出産し、ゴッホは甥の誕生のお祝いで『花咲くアーモンド』を製作した。当時、精神病を患いパリのサン・レミの療養院に入院していたゴッホ。澄んだ青空の下、2月に満開となったアーモンドの木をモチーフにし、あたらしい命のはじまりを穏やかな情景と、春先のプロヴァンスとして描写したという。『花咲くアーモンド』は、生まれたばかりのベビーとその輝かしい未来を祝福するという願いを込めたバガブーのストローラーとコンセプトが一致した。

ちなみに、この『花咲くアーモンド』は、ゴッホと日本の浮世絵との関係を明かす作品のひとつでもある。19世紀の後半、ヨーロッパの印象派画家は日本浮世絵に大きく刺激を受けていた。当時パリに滞在したゴッホも浮世絵の影響を受け、自身の作品にも浮世絵の要素を盛り込んだ。力強い枝の輪郭線、木の一部を切り取る大胆な構図など、画面いっぱいにアーモンドの花が美しく咲きほこる。