FERRARI 599GTB Fiorano Hybrid|フェラーリ製ハイブリッド、いよいよデビュー
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2015年4月8日

FERRARI 599GTB Fiorano Hybrid|フェラーリ製ハイブリッド、いよいよデビュー

FERRARI 599GTB Fiorano Hybrid|フェラーリ 599GTB フィオラノ ハイブリッド

フェラーリ製ハイブリッド、いよいよデビュー

フェラーリは「599GTBフィオラノ」(日本名: 599)にフェラーリ初となるハイブリッド仕様を設定すると発表した。

文=ジラフ

F1テクノロジーを応用

フェラーリ599GTBフィオラノは、2006年のジュネーブモーターショーでデビューしたフェラーリのフラッグシップモデルで、6.0リッターV型12気筒(620ps、62kgm)エンジンをフロントに搭載し、0‐100km/h加速3.7秒、最高速330km/hという世界屈指の性能を誇るモデルだ。

今回のハイブリッドモデルに搭載されるエンジンも、599と同じ6.0リッターV型12気筒とみられ、エンジンで後輪、モーターで前輪を駆動する4WDになると考えられている。ハイブリッドシステムの内容は公表されていないが、おそらく2009年のF1マシン「F60」に搭載された「KERS」(キネティック・エナジー・リカバリー・システム)の回生ブレーキが応用される見込みだ。

ジュネーブモーターショーで正式発表

またモーター単独での走行はもちろん、アイドリングストップも装備されることによって、燃費は、最大30パーセントも向上していると言われている。

このフェラーリ599のハイブリッド仕様は、3月のジュネーブモーターショーで正式発表される予定。そこでお披露目されるモデルは、ほぼ市販モデルになると予想される。

(ハイブリッド仕様のビジュアルは未公開のため、写真はフェラーリ 599GTB フィオラノになります)

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。

           
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