BMW i3を国内試乗|BMW

BMW i3を国内試乗|BMW

CAR

BMW i3|ビー・エム・ダブリュー i3
エポックメイキングな電気自動車

BMW i3を国内試乗

BMWが電気自動車「i3」を発売した。「BMW i」というサブブランドを冠するこのクルマは、たんにEVというだけでなく、素材や製造技術、その生産工場にいたるまで、持続可能なクルマ社会を構築するというまったくあたらしい視点からつくられている。そのフィロソフィーを以前「BMW iという事件」にまとめていただいた大谷達也氏が、ついに日本でi3のハンドルを握った。

Text by OTANI TatsuyaPhotographs by ABE Masaya

ついに乗る機会を得たi3

初めてBMW iの担当者たちにインタビューしたのが2011年だから、あれからもう3年ちかくになる。にもかかわらず、いまでも道でその姿を目にすると「あ、i3だ!」と思わず声を上げてしまうくらい、私の目には新鮮に映る。それもそのはず、散々エンジニアやデザイナーたちにインタビューしたせいですっかり乗った気になっていたが、よくよく考えてみれば私はまだ「i3」に試乗したことがない。

そのチャンスがようやく訪れたのは、2014年4月5日の発売直後のこと。というわけで、ここ数年なかったくらい興味津々で試乗会場を訪れた。

外観は見慣れたi3そのもの(当たり前だ)。「BMW iという事件」という記事でも書いたけれど、オーガニックなデザインはこのクルマがただの鉄板ではなくプラスティックとカーボンコンポジットでできていることを明瞭に物語っていて、じつに見事だと思う。しかも未来的なイメージも醸し出しているので、知らない人が見ても「このクルマは何かがちがう」と直感するはず。この辺がEVやPHVにも普通の量産車と基本的におなじ外観を与えたフォルクスワーゲン・アウディ グループと大きくことなっている点だ(どちらが「いい」「悪い」の話ではなく)。

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そしてインテリアのデザインも素晴らしい。ケナフと呼ばれる植物の繊維で編まれたダッシュボードもいいし、ひとつひとつの部品の“精密感”も申し分ない。各機能要素をダッシュボードから浮き上がらせたような造形はなかなかユニークだし、広々としたキャビンを印象づけるうえでも効果的だ。

そしてなにより、室内が明るいのがいい。いくらフロントウィンドウへの映り込みの問題があるとはいえ、黒一色の内装はいささか退屈である。その点、i3のインテリアは全体的に明るい色合いでコーディネートされて(もちろんそうじゃないカラーも選べる)いて、個人的には大変気にいっている。