萩原輝美|オートクチュールが挑む21世紀エレガンス
FASHION / WOMEN
2014年12月19日

萩原輝美|オートクチュールが挑む21世紀エレガンス

萩原輝美のファッションデイズ vol.109

「シャネル」「ヴァレンティノ」「アルマーニ・プリヴェ」「アトリエ・ヴェルサーチ」

オートクチュールが挑む21世紀エレガンス

シャネルが、ヴァレンティノが、ヴェルサーチが挑んだのは全く新しいエレガンスドレス。失敗おそれず次々繰り出すクチュリエたちの新冒険服!秋、オートクチュールが完全復活です。

Text by HAGIWARA Terumi

コンクリート×スパンコール「シャネル」

2014年秋冬オートクチュールコレクション。シャネルは20世紀パリのアパルトマンをイメージした一室でした。モノトーンのドレスは、コンクリートで作ったモチーフを、スパンコールやクリスタルと一緒に飾り付けています。リトルドレスにはひざから見えるサイクリングショーツを合わせ、靴はトング。20世紀ココ・シャネルの業績を21世紀のエレガンスにつなげました。

フラットシューズで着こなすリアルクチュール「ヴァレンティノ」

ヴァレンティノは、美しいドレープをバンデージのようにベルトで抑えたドレスがモダンです。バイアスカットのアシンメトリードレスはシンプルで大胆。全てのドレスにフラットシューズを合わせます。クラシックを、ぐっとリアルなクチュール服に仕立て直しました。

黒、白、赤のエレガンス「アルマーニ・プリヴェ」

アルマーニ・プリヴェは肩の丸いテーラードジャケットにミニスカートやショートパンツを合わせて若返りました。漆をイメージした赤を差し色に、ソワレでは羽やオーガンジーをふんだんに使いました。

生足で剥き出しのセンシュアルドレス「アトリエ・ヴェルサーチ」

大胆なカットとアシンメトリーシルエットの官能的なドレスを並べたのがアトリエ・ヴェルサーチです。大きく開けた胸元、深いスリットのロングスカートは片足だけを覆い、もう一方はむき出しです。エナメルやゴールドのベルト、コルセットがシルエットを強調したセクシーラインはヴェルサーチならではのものです。

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萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/

           
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