新型レンジローバー スポーツに試乗|Range Rover

新型レンジローバー スポーツに試乗|Range Rover

CAR IMPRESSION

Land Rover Range Rover Sport|ランドローバー レンジローバー スポーツ

新型レンジローバー スポーツに試乗

オールアルミニウムボディにはじまり、ダウンサイジングエンジン、そして進化したテレインレスポンスによってまったくあたらしいモデルとして生まれかわった新型「レンジローバー スポーツ」。2013年3月のニューヨーク オートショーでデビューを飾り、昨冬ついに日本へとやってきた。兄貴分の「レンジローバー」と、弟分「イヴォーク」の間に位置するこの新型レンジローバー スポーツは、果たしてどのようなキャラクターをもったクルマなのか。九島辰也氏がインプレッションをおこなった。

Text by KUSHIMA TatsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayuki

伝統的なクラフトマンシップと最先端技術のフュージョン

「たとえば、優秀なシェフのいるレストランは食事の前から説明があります。素材はどうだとか、香りはどうだとか。それとおなじで、カタログの写真も重要な意味をもちます。シートひとつをとってみても、縫い目がしっかり仕立てられていることを伝えなくてはなりません──

新型「レンジローバー スポーツ」のカタログを見ながら、ランドローバーのインテリアデザインを担当するディビッド・サディントン氏の言葉を思いだした。昨年の東京モーターショーで新型レンジローバー スポーツについてうかがったさいのコメントだ。

彼の言いたいのはこういうことだ。新型レンジスポーツは精緻にデザインされ仕上がっている。そしてそれを上手にアピールするのも重要な仕事であると。

確かに“レンジローバー”というネーミングには魔力がある。英国の王室御用達ブランドとしても知られるそれは高貴な印象が強い。が、いっぽうでいつまでもクラシカルなイメージを伴う。つまり、カタログを筆頭とするコミュニケーションツールでは、伝統的なクラフトマンシップと最先端技術のフュージョンであることを知ってもらうのが重要なポイントとなるのだ。

ランドローバー デザインのスタジオディレクター、ディビッド・サディントン氏

Land Rover Range Rover Sport HSE

新型レンジローバースポーツにはすでに何度か乗っている。デビューは昨年のニューヨークモーターショーで、それと前後して海外では試乗を繰り返した。クローズドの飛行場で時速260キロまでの加速とそこからのフルブレーキングも体験した。これまで新型車の試乗会には何度も足を運んでいるが、それでもなかなか味わえない経験だ。

もちろん、そこには彼らの自信とこのクルマのキャラクターづけという大義がある。 レンジローバーでは成し得なかったスポーティな走りの体験を与えることで、兄弟モデルとの差別化を図ったのだ。新型ではそれが見事に実り、世界中のメディアから高い評価を得た。英国トップギア誌、アメリカのブルームバーグ・ドットコムをはじめ数かずのメディアで“SUV of the Year”に輝いている。