THEATER|杉本博司演出による『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』

杉本博司演出による『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』

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THEATER|ヨーロッパを魅了した人形浄瑠璃が凱旋

杉本博司演出による『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』

人形浄瑠璃文楽の『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り(そねざきしんじゅう・つけたりかんのんめぐり)』が3月20日(木)から23日(日)まで、世田谷パブリックシアターで、3月28日(金)から30日(日)まで、大阪・フェスティバルホールで上演される。

Text by YANAKA Tomomi

束芋の映像作品も「観音廻り」に登場

現代美術家、建築家であり、古美術コレクターとして日本の古典文化にも深い造詣をもつ杉本博司が構成、演出、美術などを手がけ、2011年に神奈川芸術劇場で初演された『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』。2013年9月から10月にかけてマドリード、ローマ、パリを巡り、連日満席のなか、注目を集めた文楽の凱旋公演が東京と大阪でおこなわれる。

この『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』の特徴は、近松門左衛門原作の『曾根崎心中』を忠実に舞台化しているということ。現行の文楽公演では演出の都合により、冒頭の「観音廻り」が割愛されているのに対し、杉本版では復活させた。

また、作曲を人間国宝の鶴澤清治が手がけるほか、「観音廻り」の部分では、より江戸時代の文楽に近づけるため、通常3人で操る人形ではなく、本作品のために制作された一人遣い人形を桐竹勘十郎が操るなど、そのこだわり、見所が随所に盛り込まれている。

『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』 02

© Sugimoto Studio/ Courtesy of Odawara Art Foundation

『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』 03

またヨーロッパ公演では、あらたに現代美術作家の束芋(たばいも)の映像作品も「観音廻り」に登場。大きな話題となった舞台を日本ではじめて鑑賞することができる。

欧州を魅了した日本の美。回を重ねるたびに進化する『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』は、杉本博司の手により生み出された古典芸術の深化を観ることができる文楽となっている。

『杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り』
東京公演
日時│3月20日(木)19:00~
3月21日(金)13:00~
3月22日(土)13:00~/18:00~
3月23日(日)13:00~
会場|世田谷パブリックシアター
東京都世田谷区太子堂4-4-1
Tel. 03-5432-1526
チケット発売日|1月26日(日)
料金|A席9000円、B席6000円

大阪公演
日時|3月28日(金)19:00~
3月29日(土)13:00~
3月30日(日)13:00~
会場|フェスティバルホール
大阪市北区中之島2-3-18
Tel. 06-6231-2221
チケット発売日|2月1日(土)
料金|S席9000円、A席7000円、B席4000円、BOX席1万2000円

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