フォードが取り組む持続可能なモビリティ|Ford

フォードが取り組む持続可能なモビリティ|Ford

CAR FEATURES

L.A. Autoshow Special Interview
Ford Fusion Energi|フォード フュージョン エナジー

フォードが取り組む持続可能なモビリティ

L.A.オートーショー」に出展されたフォードの研究車両「フュージョン エナジー」は、コカコーラのペットボトルを製造するリサイクル可能な原料から、シート表皮やドアトリムなどの内装材がつくられる「プラントボトル テクノロジー」を採用した1号車だ。フォードとコカコーラが参画する共同研究プラントボトル テクノロジーとはいったいどんなものなのか。フォードのマーケティングマネージャーとして、フォード「フュージョン エナジー」の開発に携わったサマンサ・ホイトさんに話をうかがった。

Text by SAKURAI Kenichi
Photographs by WATANABE Shinsuke & Ford Motor Company

米国の2大アイコンが環境技術でコラボ

フォードは異業種とのコラボレーションに積極的だ。過去にはP&Gやナイキとコラボレーションしたインテリアのコンセプトカーを開発。現在はそれを一歩推し進めて、コカコーラ、ハインツ、ナイキ、P&G、そしてフォードが共同で、植物由来のプラスチック素材を共同で使用する「プラント PET(ポリエチレンテレフタレート) テクノロジー コラボレート」(PTC)というWWF(世界自然保護基金)に協調した相互協力体制を設立している。こちらは石油系原材料の消費削減をテーマに、将来的には100パーセント植物由来のPET材料やPET繊維の開発と利用を掲げている。

フォードがLAオートショーに出展した研究車両フォード「フュージョン エナジー」は、先進的なプラグインハイブリッドシステムを採用したほか、さらにコカコーラと共同でおこなった、ペットボトルの原料からクルマの内装をつくる「プラントボトル テクノロジー」と命名した共同研究の具体的なサンプルになっている。

Ford Fusion Energi|フォード フュージョン エナジー
Ford Fusion Energi|フォード フュージョン エナジー

あらためて紹介するまでもなくこれまでのクルマの内装は、石油系素材でつくられるのが一般的だった。フォードは、PTCの研究開発成果として、シートやドアの内張などに世界で初めてコカコーラのペットボトルとおなじ原料からクルマのシートや内装を制作するという試みをおこない、フュージョン エナジーで具体化してみせた。

既報ではあるが、コカコーラのペットボトルは、石油系素材が70パーセント、残りの30パーセントはサトウキビを原料とした天然由来の素材を使用。フォードは、コカコーラから内装材のマテリアルとして提供されたこのフレーク状のペットボトルの原料を、繊維状に加工し、生地を織り上げてフュージョン エナジーのシートクッション、シートバック、ヘッドレスト、ドアパネルインサートとヘッドライナーなどの内装材として使用した。これまでの100パーセント石油由来原料よりも、環境負荷が小さいことは言うまでもない。