日本に上陸した「4シリーズ クーペ」に試乗|BMW

日本に上陸した「4シリーズ クーペ」に試乗|BMW

CAR

BMW 4 series coupe|ビー・エム・ダブリュー 4 シリーズ クーペ
セダンやワゴンにないものをもとめて

日本に上陸した「4シリーズ クーペ」に試乗

4シリーズ クーペ」は、「3シリーズ クーペ」の後継として、2013年のデトロイトモーターショーでコンセプトカーが登場。9月初頭に開催されたフランクフルトモーターショーでそのプロダクションモデルが発表され、おなじ9月末にははやくも日本上陸を果たしている。既存のベーシックなラインナップから外れたモデルを示す偶数番号があたえられたこの流麗なクーペに、河村康彦氏が試乗した。

Text by KAWAMURA Yasuhiko
Photographs by HANAMURA Hidenori

3シリーズと名前はちがえど血縁は濃い

3シリーズ クーペ」あらため「4シリーズ」へ──そんなネーミングの変更からも、より強い独立志向と上級化への想いが伝わってくるBMW最新クーペが、本国での発表から半年足らずで日本に上陸した。

かつての「3シリーズ」といえば、「BMWラインナップを底辺からささえるコンパクトなモデル」という印象が強かった。が、系譜をたどればそこからの派生ということになるこの「4シリーズ」に、もはや“コンパクト”という言葉があてはまる要因などはまるで見られない。

見た目上の“BMWらしさ”の根源でもある長いフロントフードにはじまるそのボディのシルエットは、セダンとおなじ2,810mmのホイールベースを採用しつつも、より伸びやかで、流麗にかんじられるもの。

さらに、ファストバック調のルーフラインを採用しつつも、それが下降をはじめるポイントが比較的後方に設定されたことで、クーペでありながらも居住空間に比較的ゆとりがありそうな印象を、見る人に抱かせるのも、またこのモデルならではのエクステリアデザインの特徴だ。

BMW 435i coupe|BMW 435i クーペ 13

BMW 435i coupe|BMW 435i クーペ 27

実際、4シリーズの後席は「おとなが長時間を、さしたる辛抱なくすごせる空間」でもある。同時に、高さ方向にはさほどではないものの、奥行き方向の寸法が予想以上に大きいトランクスペースが確保されたことにくわえ、リアのシートバックが60:40分割で前倒し可能な構造であるのも手伝って、2ドアクーペのなかにあってもユーティリティ性にすこぶる長けているというのが、このモデルのパッケージングの大きな特長にもなっている。

いっぽうで、フロントシートからの眺めは、「3シリーズ セダン」や「ツーリング」のそれと「大差はない」といって差し支えないもの。ダッシュボードの中央前面に横長のタブレット端末を立てかけたようなモチーフや、オーディオ操作系と空調操作系を分割しつつ縦方向2列に配したセンターパネル部のレイアウト、バイワイヤー式のシフトセレクターを“iDrive”の操作ダイヤルと視覚的にも明確にわけながら配置したセンターコンソールなども、3シリーズとまったくおなじ“文法”を採用したものとされている。

そう、このモデルが3シリーズとの強い血縁関係をもつものであることは、あたらしい名前を手にしてもまったくかわっていないのは明らかというわけだ。