フルモデルチェンジした新型「X5」国内導入開始|BMW
CAR / NEWS
2015年4月3日

フルモデルチェンジした新型「X5」国内導入開始|BMW

BMW X5|ビー・エム・ダブリュー X5

フルモデルチェンジした新型「X5」国内導入開始

BMWは2013年5月に発表、9月に公開された3代目となるX5を国内に導入、11月16日より発売する。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

導入されるのは3モデル

5月に発表され9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアを飾った、3代目となるBMWのSAV(スポーツ アクティビティ ビークル)、新型「X5」がはやくも日本に上陸する。

フルモデルチェンジをおこないF15型となった3代目X5の寸法は、xDrive 35dの標準モデルで全長4,910×全幅1,940×全高 1,760mm。先代のおなじxDrive 35dと比較すると50mm長く、5mm広く、15mm低いサイズで、少しだけロー&ワイドになった。ホイールベースは変わらず2,935mmだ。

エクステリアでは、フロントホイール後方のエアブリーザー、Dピラー後方のエアブレードなど空力性能をあげるためのデザイン要素が組み込まれており、Cd値は0.31を誇る。3シリーズで採用となった、キドニーグリルとヘッドライトの繋がったデザインもあたらしい。なお、この新型X5のデザインは、BMWドイツ本社の日本人デザイナー、永島譲二氏が担当している。

リアハッチには、電動の上部ゲートが標準となる2分割テールゲートを引きつづき採用。ラゲージルームは30リットル拡張され620リットル。40:20:40の3分割リアシートバックをすべて倒せば、最大1,870リットルの広大なスペースが出現する。

国内導入されるパワートレインは3種類。「xDrive 35d」に搭載されるのが、コモンレール式のダイレクトインジェクション、可変ジオメトリーターボを採用する3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン。最高出力は先代比10kW(13ps)アップの190kW(258ps)/4,000rpm、最大トルクも20Nm(5.1kgm)向上して560Nm(57.1kgm)/1,500-3,000rpmを誇る。JC08モードでの燃費も25パーセント上昇し13.8km/ℓとしており、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。エコカー減税対象モデルの対象となり、自動車取得税および重量税が100パーセント減税される。

「xDrive 35i」に搭載されるのは、ツインスクロールターボ付きの3リッター直列6気筒エンジン。最高出力225kW(306ps)/5,800rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,200-5,000rpmを発揮し、0-100km/h加速は先代とくらべて0.3秒早い6.5秒、欧州での燃費は20パーセントも向上している。このモデルのみ、2014年1月からのデリバリーとなっている。

今回もっともパワフルなモデルとして導入されるのが、4.4リッターV8ツインターボを搭載する「xDrive 50i」。吸入側のバルブリフト量を無段階で可変制御するバルブトロニックを採用し、最高出力330kW(450ps)/5,500rpm、最大トルクは650Nm(66.3kgm)/2,000-4,500rpmを発揮。先代にくらべておよそ10パーセントのパワーアップをはたしている。0-100km/h加速も5.0秒と0.5秒速くなるいっぽうで、JC08モードでの燃費は8.6km/ℓと、約40パーセント向上させている。

いずれのモデルも、右ハンドルのみが導入され、組み合わされるトランスミッションは8段オートマチック。駆動はxDriveのモデル名のとおり、電子制御で前後トルクを可変とする四輪駆動だ。

BMW X5|ビー・エム・ダブリュー X5

フルモデルチェンジした新型「X5」国内導入開始(2)

最新の安全装備と燃費向上技術

新型X5は最新のBMWモデルとして、電子デバイスによる安全装備も向上させている。カメラにより前方を監視し、衝突の危険を察知すると警告する「前車接近警告」、それでも回避行動をおこなわない場合に自動ブレーキをかけて事故を未然に防いだり減速することで衝突時のダメージを低減する「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線逸脱を警告する「レーン ディパーチャー ウォーニング」の3つの機能を統合した「ドライビング アシスト」を、エントリーモデルである「xDrive 35d SE」をのぞく、すべてのモデルに標準装備している。

また、車両左右および後方の映像を合わせて表示して駐車時の手助けとするトップビュー機能や、車両前方および側方をパノラマビューで映し出すことで、見通しの悪い路地や駐車場から出るさいの安全性を高めるサイドビューカメラも搭載する。

最近、7シリーズをはじめ5シリーズや3シリーズに次々と搭載された、3G通信モジュールを搭載して緊急時に自動コールをおこなう「BMW SOSコール」や、メンテナンスを素早く的確におこなえる「BMW テレサービス」も標準でそなわる。

燃費向上のための、エコプロモードやエンジン オート スタート/ストップをはじめ、ブレーキエネルギー回収システムといった最新の機能もすべて盛り込まれている。さらに、エコプローモード時に50km/h以上の走行でアクセルをオフにするとトランスミッションとエンジンを切り離す、いわゆるコースティング機能や、構造部材にマグネシウム合金等を利用し軽量化を実現するなど、燃費向上のためのあたらしい施策も採用されている。

BMW X5|ビー・エム・ダブリュー X5

フルモデルチェンジした新型「X5」国内導入開始(3)

用意される2つのライン

新型X5には、通常モデルのほかに、BMWのXモデルの根底に流れる力強いアクティブなキャラクターを強調するエクステリア装備をほどこされる「xLine」と、エアロパーツやサスペンションなどの装備品をBMW M社が手掛けるスポーティな「M Sport」の、2つのラインが用意される。

xLineにはアイボリーとアトラス グレーのモダンな“デザイン ピュア エクセレンス インテリア”と、モカとブラックの“デザイン ピュア エクスペリエンス インテリア”という、2つのインテリアが用意されている。いずれもエクスクルーシブ ナッパレザー インテリアとレザー フィニッシュ ダッシュボードとなり、ラグジュアリーな空間を演出する。

あたらしいX5の価格は、3リッター直6ディーゼルの「xDrive 35d」が792-880万円、3リッター直6ガソリンの「xDrive 35i」が799-858万円、4.4リッターV8の「xDrive 50i」が1,069-1,185万円。11月16日より販売が開始され、11月23日より開催される東京モーターショーでもさっそく展示される予定だ。


Spec|スペック

BMW X5 xDrive35d|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive35d
ボディサイズ|全長 4,910 × 全幅 1,940 × 全高 1,760 mm
ホイールベース|2,935 mm
トレッド 前/後|
    (SE、標準)1,645 / 1,650 mm
    (xLine)1,640 / 1,645 mm
    (M Sport)1,660 / 1,700 mm
トランク容量|650-1,870 リットル(サードシート装着時は210-575リットル)
重量|
    (SE、標準)2,175 kg
    (xLine)2,200 kg
    (M Sport)2,210 kg
エンジン|2,992 cc 直列6気筒 DOHC コモンレール直噴ターボ ディーゼル
最高出力| 190 kW(258 ps)/ 4,000 rpm
最大トルク|560 Nm / 1,500-3,000 rpm
圧縮比|16.5
トランスミッション|8段オートマチック
ブレーキ|ベンチレーテッドディスク
サスペンション形式(前)|ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
サスペンション形式(後)|
    (SE、標準、xLine)インテグラル アーム式コイルスプリング
    (M Sport)インテグラル アーム式電子制御エアスプリング
駆動方式|4WD
タイヤ|255/50R19
最小回転半径|5.9 m
燃費(JC08モード)|13.8 km/ℓ
価格|(SE)792万円 (標準)821万円 (xLine)864万円 (M Sport)880万円

BMW X5 xDrive50i|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive50i
ボディサイズ|全長 4,910 × 全幅 1,940 × 全高 1,760 mm
ホイールベース|2,935 mm
トレッド 前/後|
    (標準、xLine)1,640 / 1,645 mm
    (M Sport)1,655 / 1,670 mm
トランク容量|650-1,870 リットル(サードシート装着時は210-575リットル)
重量|
    (標準)2,300 kg
    (xLine、MSport)2,350 kg
エンジン|4,394 cc V型8気筒 DOHC ツインターボ
最高出力| 330 kW(450 ps)/ 5,500 rpm
最大トルク|650 Nm(66.3 kgm) / 2,000-4,500 rpm
圧縮比|10.0
トランスミッション|8段オートマチック
ブレーキ|ベンチレーテッドディスク
サスペンション形式(前)|ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
サスペンション形式(後)|
    (標準)インテグラル アーム式コイルスプリング
    (xLine、M Sport)インテグラル アーム式電子制御エアスプリング
駆動方式|4WD
タイヤ|255/50R19
最小回転半径|5.9 m
燃費(JC08モード)|8.6 km/ℓ
価格|(標準)1,069万円 (xLine)1,162万円 (M Sport)1,185万円

BMW カスタマー・インタラクション・センター
 0120-269-437
受付時間: 9:00-20:00 年中無休

           
Photo Gallery