ルノー ルーテシアに国内で試乗|Renault

ルノー ルーテシアに国内で試乗|Renault

CAR IMPRESSIONS

Renault Lutecia|ルノー ルーテシア

あたらしいデザインの先鋒

ルノー ルーテシアに試乗

2010年に公開されたコンセプトカー「デジール」を皮切りにスタートした、ルノーのあたらしいデザイン戦略「サイクル オブ ライフ」。そのプロダクションモデル第一弾として2012年のパリモーターショーで登場した新型「ルーテシア(本国名 クリオ)」が、いよいよ日本に上陸した。フランスでスポーティバージョンのR.S.に試乗した大谷達也氏が、今度は国内でスタンダードモデルを走らせる。

Text by OTANI TatsuyaPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko

デザインとクオリティを高次元で融合

どれだけ眺めても見飽きることのないデザインだ。

スペース効率が重視されるコンパクトカーでは、最小の外寸で最大の居住空間を確保するため、ボディパネルは比較的フラットなものをつかうケースがほとんどだが、新型ルーテシアはちがう。前後のフェンダーは明確な陰影が浮かび上がるほど抑揚が豊かで、キャビンの後半部分はリアフェンダーの膨らみを強調するかのように深く絞り込まれている。

前後ドアの下端にはこれまた立体的な樹脂製のパネルが貼られ、ドアパネル自身もこれとハーモニーを生み出す3次元的な加工が施されている。そこに映る光と影、さらには空に浮かぶ雲や木々の織りなす文様を眺めていると、本当に時がたつのを忘れてしまう。2009年にルノーのデザイン担当常務に就任し、あたらしいルーテシアのデザインコンセプトをまとめあげたローレンス・ヴァン・デン・アッカーの腕前は相当なものだ。

Renault Lutecia|ルノー ルーテシア
Renault Lutecia|ルノー ルーテシア

こうしたエクステリアデザインを側面から引き立てているのが、クォリティ感の高いボディフィニッシュである。ボディパネルはどれも面精度が高いので、デザイナーが意図した抑揚が正確に再現されている。

パネル間のすき間、いわゆるチリもきっちり揃っている。さらにはフロントグリル、ヘッドライト、グリル中央のルノー ロゴ、ウィンドーグラフィックに巧みに織り込まれたリアドアハンドル、そしてリアコンビネーションライトの造形もユニークで、それでいながらボディ全体のプロポーションもまとまりがいい。

試乗車はアルミホイールをボディ色と揃えたパック クルールを装着していることもあって、デザインの一体感がひときわ強調されている。エクステリアデザインは新型ルーテシアのハイライトといってまちがいない。