MAISON TAKUYA|創設者自身が語るレザーブランド「メゾン タクヤ」のすべて

MAISON TAKUYA|創設者自身が語るレザーブランド「メゾン タクヤ」のすべて

FASHION MEN

MAISON TAKUYA|メゾン タクヤ

ブランド創設者、フランソワ・ルッソ インタビュー

レザーグッズブランド「メゾン タクヤ」のすべて(1)

「MAISON TAKUYA(メゾン タクヤ)」というレザーグッズブランドがある。貴族的な風貌で異彩を放つフランス人デザイナー、フランソワ・ルッソ(François Russo)が2008年に設立し、2009年春に販売をスタート。そのブランドポリシーは「一分の妥協も許さない、完璧な皮革製品を作る」こと。日本では阪急メンズ東京1階と伊勢丹新宿店メンズ館1階、阪急メンズ大阪1階にコーナーがあり、“ITライン”を展開するウェブショップrumors(ルモアズ)でもファンを増やしている。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by TAKADA Miduho

rumors|通販サイトへ

ブランドに自分の名前をつけたくなかった

今回、なんと62回目の来日を果たしたフランソワ・ルッソ氏だが、「メゾン タクヤを正式に日本のジャーナリストに紹介するのは初めて」というプレス向けイベントを無事終了してからのインタビューとなった。取材がはじまると、自分のために作った市販されていない手帳を、きれいに並べて話しはじめた。

──最初に、ブランド名「メゾン タクヤ」の意味を教えてください。

まず、フランス語で“MAISON”とは、古くから品質と高い完成度を目指したビジネスの屋号につけられてきた言葉です。「メゾン タクヤ」というブランド名は、フランスとアジア、とくに日本とのハイブリッドをイメージして名づけました。

──ブランド名の“TAKUYA”は日本語からのインスピレーションとか。

私は1986年に初来日して以来、日本からさまざまな影響を受けています。それで、自分のブランドをスタートさせるときには日本語を入れたかったのです。もちろん私自身はフランス人のDNAが強いのですが、そこにアジア・日本のDNAをミックスしてあたらしい価値観を打ち立てたかった。国境を超えて複数の国民性をミックスアップさせたブランドが、メゾン タクヤなのです。そして、ブランドには自分の名前はつけたくなかったんです(笑)。

アジア発信のラグジュアリーブランドを打ち立てたい

──メゾン タクヤのもう一つの特徴が、タイの自社工場で製造していることが挙げられます。なぜ、タイ、アジアなのですか?

「メゾン タクヤ」は、私の気持ちのなかでは壮大なプロジェクトの一つという位置づけです。ものを作る以上は、自分が投影できるものでありたいし、アジア発信のラグジュアリーブランドを打ち立てたいという気持ちも強いのです。

──なぜアジア発信なのですか?

メゾン・タクヤ|フランソワ・ルッソ 06

皆さんも感じていると思いますが、いわゆるヨーロッパのラグジュアリーブランドは過渡期にあります。18世紀から19世紀にかけてヨーロッパで産業革命が起こり、ヨーロッパのライフスタイルはものすごいスピードのなかで成熟し、それに伴ってラグジュアリーも発展・拡大していきましたが、今日ではつぎのソリューションを見つけられずにいます。

そこで、今大きな変化を遂げ、成長しているアジアに着目しました。現在のアジアには注目するだけの価値があると思っています。