17年ぶりの新型トヨタ「スープラ」発表|Toyota
CAR / NEWS
2019年5月22日

17年ぶりの新型トヨタ「スープラ」発表|Toyota

Toyota GR Supra|トヨタ GR スープラ

新型トヨタ「GR スープラ」発表

トヨタは2002年に生産終了して以来、17年ぶりにスープラを復活、発売を開始した。価格は490万円から。

Text & Photographs by UCHIDA Shunichi

GRとして初のグローバルモデル

初代「スープラ(セリカXX)」が1978年に誕生して以降、どの世代でも直列6気筒エンジンを積んだFR車であったことは共通しており、新型でもこの2つを継承。加えて今回は、“ホイールベース”“トレッド”“重心高”の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現したとのこと。

新型スープラは、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ“GR”初のグローバルモデルとして設定。TOYOTA GAZOO Racing は2007年にドイツのニュルブルクリンク24時間耐久レースに初めて参戦して以来、モータースポーツを通じて人とクルマを鍛える“もっといいクルマづくり”に取り組んできた。そういったこれまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウを注ぎ、カスタマーに心から走りを楽しんでもらえるクルマとしてスープラが新たに誕生したのだという。

この新型スープラは、BMWとの包括提携による初の商品であり、オーストラリアのマグナ・シュタイヤー社グラーツ工場で生産。そこからトヨタ自動車元町工場を経由し、日本のユーザーの手元に届けられる。

6気筒と4気筒の2種類のエンジン

搭載されるパワートレインは、伝統を継承する3リッター直列6気筒ツインスクロール ターボエンジン(最高出力250ps、最大トルク500Nm)と、スポーティドライブを気軽に楽しむ2リッター直列4気筒ターボエンジンの2つ。2リッターには最高出力190ps、最大トルク400Nmのものと、145ps、320Nmの2種類がラインナップされる。いずれのエンジンも8段スポーツATが組み合わされる。

3月から開始した注文予約では、3リッターターボの予約数が、予想をはるかに上回ったことから、受付できない状況となっていたものの、今回の正式発売と同時に受注が再開された。

Toyota GR Supra|トヨタ GR スープラ

新型トヨタ「GR スープラ」発表(2)

24台の限定車も登場

同車の発売と、6月のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦を記念し、24台の限定車を発売する。トヨタブランド初のマットカラーを採用した6気筒の「RZグレード」で、複雑な塗装工程が必要なことから、数が限られ抽選となる。5月17日から約1ヵ月間、専用Webページにて申込みを受付し、レースの決勝が行われる6月22日(土)、23日(日)のレース期間中に、24台の当選者を決定する。レースの模様は、TOYOTA GAZOO Racingのウェブサイトで見ることが可能で、抽選の模様もレース中継のなかで行われる。

GRヘリテージパーツプロジェクト、まずはスープラから

また、TOYOTA GAZOO Racingは、“GRヘリテージ パーツプロジェクト”を立ち上げた。最初は70/80スープラのパーツ復刻活動から始まり、「具体的な部品名までをお答えすることはできませんが、少しでも、オーナーの期待に応えられるよう努力します」とコメントするのは、TOYOTA GAZOO Racingプレジデントの友山茂樹氏だ。

また、TOYOTA GAZOO Racingエクゼクティブ バイスプレジデントの大塚友美氏も、「ヘリテージパーツはたくさんの要望をもらっていましたが、なかなか応えられませんでした。いまパーツの選定中ですが、かなり前に生産が終了していますので、作るために必要な型が捨てられてしまったりで、ひとつずつ作るのにコストもかかってしまいます。社内からはなぜそんな非効率なことをやるのかという声もありましたが、GRがやらなくて誰がやるのか、プレジデントからもトヨタの壁を破れということを言われ、実現できました」と語る。

友山氏も「錆びた型を一生懸命直したりなど考えられないような難しさがあります。もともとはそういった非効率のことをやらない会社なので、すごい反対がありました。ただし、スープラが出てきてから社内の雰囲気が大きく変わり、応援団ができたり、やろうという声が大きくなり盛り上がっています」と現状を語る。

そして、「今古いクルマを大事に乗っているということに対してなんとなく世間の目は厳しくなってきています。しかし、今回こういったことをメーカーがやることによって、オーナーとメーカーが一緒になって古いスポーツカーを大事にしていこうという活動になっていくと素晴らしいと思っています」と述べた。

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Toyota GR Supra RZ|トヨタ GRスープラ RZ
ボディサイズ|全長 4,380 × 全幅 1,865 × 全高 1,290 mm
ホイールベース|2,470 mm
トレッド 前/後|1,595 / 1,590 mm
最低地上高|112 mm
車両重量|1,520 kg
エンジン|2,997 cc 直列6気筒ターボ
ボア × ストローク|82.0 × 94.6 mm
最高出力| 250 kW(340 ps) / 5,000 rpm
最大トルク|500 Nm(51.0 kgm) / 1,600-4,500 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|FR
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク
サスペンション 前|マクファーソンストラット式
サスペンション 後|マルチリンク式
タイヤ 前/後|255/35R19 / 275/35R19
トランク容量|290 リッター
最小回転半径|5.2 メートル
0-100km/h加速|4.3 秒
CO2排出量|190 g/km
燃費(WLTP)|12.2 km/ℓ
価格|690万円

080507_eac_spec
Toyota GR Supra SZ-R|トヨタ GRスープラ SZ-R
ボディサイズ|全長 4,380 × 全幅 1,865 × 全高 1,295 mm
ホイールベース|2,470 mm
トレッド 前/後|1,595 / 1,590 mm
最低地上高|118 mm
車両重量|1,450 kg
エンジン|1,998 cc 直列4気筒ターボ
ボア × ストローク|82.0 × 94.6 mm
最高出力| 190 kW(258 ps) / 5,000 rpm
最大トルク|400 Nm(40.8 kgm) / 1,550-4,400 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|FR
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク
サスペンション 前|マクファーソンストラット式
サスペンション 後|マルチリンク式
タイヤ 前/後|255/40R18 / 275/40R18
トランク容量|290 リッター
最小回転半径|5.2 メートル
0-100km/h加速|5.2 秒
CO2排出量|183 g/km
燃費(WLTP)|12.7 km/ℓ
価格|590万円

080507_eac_spec
Toyota GR Supra SZ|トヨタ GRスープラ SZ
ボディサイズ|全長 4,380 × 全幅 1,865 × 全高 1,295 mm
ホイールベース|2,470 mm
トレッド 前/後|1,610 / 1,615 mm
最低地上高|118 mm
車両重量|1,410 kg
エンジン|1,998 cc 直列4気筒ターボ
ボア × ストローク|82.0 × 94.6 mm
最高出力| 145 kW(197 ps) / 4,500 rpm
最大トルク|320 Nm(32.7 kgm) / 1,450-4,200 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|FR
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク
サスペンション 前|マクファーソンストラット式
サスペンション 後|マルチリンク式
タイヤ 前/後|225/50R17 / 255/45R17
トランク容量|290 リッター
最小回転半径|5.2 メートル
0-100km/h加速|6.5 秒
CO2排出量|177 g/km
燃費(WLTP)|13.1 km/ℓ
価格|490万円

問い合わせ先

TOYOTA お客様相談センター

0800-700-7700(9:00-18:00)

           
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