Mutant Vinyl HardcoreとMEDICOM TOY LIFE Entertainmentの新コラボレーション|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|Mutant Vinyl HardcoreとMEDICOM TOY LIFE Entertainmentの新コラボレーション

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

MVH代表リッチ・モンタナリ・ジュニア
(Rich Montanari Jr.)氏に聞く(1)

世界中のトイコレクターから熱い支持を受けているアメリカのソフビアーティスト、Mutant Vinyl HardcoreとMEDICOM TOYのコラボレーションで、MVHのメインキャラクターをデザインしたソフビトイやTシャツ、ラグマットなどが新登場。これを記念して、MVH代表のリッチ・モンタナリ・ジュニア(Rich Montanari Jr.)氏にこれまでのキャリアに関する質問も含めたメールインタビューを行なった。

Text by SHINNO Kunihiko

〜ハードコアファンがビニールのミュータントを紹介します〜

――あなたが住んでいるニューヘイブンはどんなところですか?

Rich Montanari Jr. ニューヘイブンはアメリカ合衆国北東部にあるコネチカット州の小さな町です。イェール大学のキャンパスを構える学術都市として有名です。

――いつ頃からトイ・カルチャーに興味があったんですか?

Rich Montanari Jr. 物心がついた頃から私の人生には常にトイの存在がありました。おもちゃを通してアートトイに興味を持ち始めて、今となっては”トイのために生きている人生”と言っても過言ではないですね。

――ジャンルを問わず、影響を受けたアーティストを教えてください。

Rich Montanari Jr. 映画、ミュージック、アートなどあらゆるジャンルのポップカルチャーから何かしらの影響を受けてきたので一人を選ぶのは難しいですが、トイに関してはKAWSだと思います。15年前、まだ彼がポップカルチャーにおいて今ほど有名ではない頃に彼の作品と出合いましたが、今では世界的なアーティストとして成功していますよね。誰かの通って来た道を辿ることができるとしたら、彼を選ぶと思います。

――日本のソフビ(Soft vinyl toys)とはどういうきっかけで出合ったんですか?

Rich Montanari Jr. 正確には覚えていませんが、ニューヨークに行った時、Toy Tokyoというお店にBounty Hunter Toysのトイが飾られているのを見たのをきっかけにソフビに興味を持つようになりました。それ以降は日本のトイにとても関心があります。BEMONのソフビが特に好きです。

――日本の特撮、コミック、アニメに興味はありますか?

Rich Montanari Jr. 子供の頃からコミックやアニメが好きです。9歳の時、通っていた地元のアートクラスの学期最終日、『AKIRA』の日本語吹き替え版のビデオを見ました。その当時、アニメをあまり見たことがなかったので、とてもカッコよくて衝撃的だったのを覚えています。それからは、かわいいものからバイオレントなものまでいろいろなアニメを見るようになりました。漫画だったらホラー作家日野日出志先生の作品を読んでいます。

――アーティストとしてソフビを作りはじめたのはいつからですか?

Rich Montanari Jr. 約10年前です。最初は個人的に集めていたソフビの塗装を剥がし、自分でリペイントしたりカスタムをしていました。でも周りから、それはアーティストに対して失礼だと言われたことがあったんです。その言葉がきっかけとなり、自分自身もアーティストとしてオリジナルのソフビを作るようになりました。日本に住んでいる友達のRicky Wilsonが工場を紹介してくれたり、製作するにあたってありがたい環境もありました。

――MUTANT VINYL HARDCORE(MVH)という名前に込めた思いを教えてください。

Rich Montanari Jr. 数年に渡ってソフビを集めているうちに日本のREAL x HEADと代表の森さんの大ファンになり、自分のソフビコレクションについてブログを書き始めたのですが、そのブログのタイトルが「Mutant Vinyl Hardcore」でした。「HardcoreなファンがVinyl製のMutant(突然変異体)を紹介します」──このフレーズがとても気に入っていたので、自分のトイを作り始める時にブランド名としてそのまま使うことにしました。

――日本でのデビューは2011年9月、メディコム・トイから発売された「OLLIE」でした。

Rich Montanari Jr. アーティストとしてのデビュー時に手を貸してくれた友人がメディコム・トイバーションの「OLLIE」を企画した時にも色々と手伝ってくれました。トイメーカーとして、自分に将来があると感じさせてくれた瞬間でした。

――それまでメディコム・トイのことはご存じでしたか?

Rich Montanari Jr. もちろん、よく知っていましたよ。作っているトイもハイクオリティですし、私の中で彼らはトイメーカーのトップにいるという印象がありました。さらにはKAWSやBounty Hunterなど私個人が憧れを抱いているアーティストたちともコラボレーションしていたこともあり、とても注目していました。

――「OLLIE」は全高約335mmの巨大なひとつ目の鬼というインパクトのある作品でした。

OLLIE

OLLIE 2011年9月発売
1万3800円(税込)
© M.V.H

Rich Montanari Jr. 正確には「OLLIE」は二番目の作品にあたります。デビュー作はもっと小さくてシンプルな2ピースのみでデザインされた「Sludge Demon」でしたが、「OLLIE」が作られる過程で「Sludge Demon」の製作から学んだことが、とても重要な経験として活かせたと思います。もともとの予定では「OLLIE」をそんなに大きくするつもりはなかったんです。その頃はほぼ造形の経験がなかったので、私が練習として「Sludge Demon」を製作している間に、日本に住んでいる友人に協力をお願いして、「OLLIE」の製作を始めました。

「Sludge Demon」の製作がひと通り終わった時点ではまだ「OLLIE」完成とは程遠い状態でした。「Sludge Demon」を商品化するためにサンプルを日本に送ったタイミングで、製作途中の「OLLIE」を送ってもらったのですが、見た瞬間サイズの違いにとても驚いたことを覚えています。ボディ、腕、頭などに修正を加えたりして、完成時には当初の原型からずいぶん変わっていましたね。実際に製作していくうちに「OLLIE」くらいのビッグサイズの方がいいな、と思っていました。

――あなたの作品からは異形のもの、怖いものへの敬意が感じられます。

Rich Montanari Jr. 9歳か10歳くらいの頃から、ポップカルチャーテイストを感じるファンタジーやホラーに興味を持つようになりました。特に野蛮なコミックやモンスター映画、ホラー映画が大好きでした。それらから受けた影響が私の中に感覚として残っているので、私が作るトイにはその美意識が表れているんだと思います。もちろん度が過ぎないように意識していますが。

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