Cや3じゃない、高級セダンやスポーツセダンたち Part 2|メルセデス・ベンツ S400d

Cや3じゃない、高級セダンやスポーツセダンたち Part 2|メルセデス・ベンツ S400d

CAR IMPRESSION

Mercedes-Benz S400d 4MATIC|メルセデス・ベンツ S400d 4マチック

パーソナルユースに最適な高級セダン

毎年2月に日本輸入車組合(JAIA)がプレス向けに開催する試乗会からの一気乗りリポート。セダン編の第2弾として、2018年にメルセデス・ベンツSクラスのラインナップに追加されたディーゼルモデル「S400d 4マチック」のショートインプレッションをお届けする。

Text & Photographs by HARA Akira

復活したストレート6

言わずと知れたメルセデス・ベンツのフラッグシップサルーン「Sクラス」。2013年に登場した現行モデルは、「革新的なインテリジェントドライブ」「究極の快適性」「徹底した効率向上」をコンセプトとし、累計販売台数が世界で30万台を超えるヒット作となった。

17年のマイナーチェンジでは、インテリジェントドライブやメルセデスmeコネクトなど安全面と通信機能がさらに進化し、新時代のプレステージカーとして生まれ変わっている。

メルセデス・ベンツ S400d 4マチック
メルセデス・ベンツ S400d 4マチック

そして、18年9月に新たにラインアップされたのが、今回試乗した「S400d 4MATIC」だ。ネーミングのdの文字通り、搭載するエンジンはディーゼルで、レイアウトがV6ではなく直列の6気筒になったのが、新型のニュースなのである。

前後方向に長い直列マルチシリンダーのエンジン形式は衝突安全面で不利となることから、メルセデスでは20年ほど前から各モデルに搭載するのをストップしていた。しかし、環境や燃費のための補機類が増加した現代のエンジンではV型には2系統のものが必要で重量が増加する、技術の進化で気筒間の壁を薄くできる、補機ベルト類を排することができる、ボディの衝突安全性向上、などの理由でコンパクトな直6エンジンが設計できるようになり、こうして復活を果たしたというわけだ。

メルセデス・ベンツ S400d 4マチック
メルセデス・ベンツ S400d 4マチック

試乗したS400d 4マチックが搭載する排気量3.0リッターの「OM 656」型直列6気筒ディーゼルターボエンジンは、最高出力250kW(340ps)/3,600-4,400rpm、最大トルク700Nm/1,200-3,200rpmを発生。「S450」などが搭載するガソリンの直6「M256」と基本設計を共有するモジュラーエンジンで、シリンダーピッチ90mm、シリンダー間の厚み8mmとすることで全長をコンパクトにしたほか、シリンダーブロックをアルミ、ピストンをスチールとする異なる素材を採用し、シリンダーウォールにはナノスライド摩擦低減加工を施して対応しているという。

最新の電子制御9段ATを介して四輪にトルクを供給し、全長5,155mm、全幅1,915mm、全高1,495mm、車重2,150kgという堂々たる体躯を全くストレスなく走らせることができる。

Page02. 「いいクルマにのっているな」という実感が沸く息の長い加速