香りの天才が手掛ける、嘘偽りないフレグランス|Parle Moi de Parfum

Parle Moi de Parfum|香りの天才が手掛ける、嘘偽りないフレグランス

BEAUTY Features

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

香りの天才が手掛ける、嘘偽りないフレグランス

この秋日本に初上陸を果たし、フレグランス界の話題をさらっているのが、調香師ミシェル・アルメラックによるメゾンフレグランスブランド「Parle Moi de Parfum(パルル モア ドゥ パルファム)」だ。ミシェルはクロエやバーバリーのシグニチャーフレグランスやボンド・ナンバーナインの「セント・オブ・ピース」など、数々のベストセラーを手がけてきた天才調香師。パルル モア ドゥ パルファムでは専属調香師として、すべてのフレグランスを手がけている。ブランドの創設者であり、ミシェルの息子であるベンジャミン・アルメラックに話を訊いた。

Photographs by KOIKE Yuki(Jamandfix)Text by AYANA

香りの質にこだわるアンチ・マーケティングなブランド

――パルル モア ドゥ パルファムの大きな特徴は?

純粋かつ極上のフレグランスをつくっていること。私たちは、お客様たちの自立心を大切にするブランドです。自分の欲しい香りを、余計な情報に惑わされずに手にしてほしいと願っているからです。

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

――余計な情報とはどんなものですか。

今はマーケティングがものを言う時代です。お客様のニーズを汲み取り、そこに合ったコンセプトを打ち立て、壮大な物語を添えてフレグランスを販売します。多くの人は、ブランドフィロソフィーや香りにまつわるファンタジーに惹かれてフレグランスを選ぶのです。でも、そこに香りの純粋な魅力は存在しているのでしょうか。

私たちは、そこに疑問を持ち、あえてその流れに逆行することにしたのです。私たちが提示するのは、香りそのものと、それにまつわる正確で純粋な情報だけです。たとえばどんな香料で構成されているとか、そのフレグランスを作るために何度試作を作ったか…などのデータです。そこに嘘は一切ありません。

――原料についてのこだわりなどはありますか?

ありません。私たちは「○○の山奥でしか採れない特別な花のエキスを使って〜」といったドラマティックなモノづくりはしませんし、天然香料のみにこだわるということもありません。ブランドストーリーを誇張することもしません。あくまでも重要なのは、最終的にできあがる香りそのものだからです。そもそも、稀少な原料を使っているからといって、それを使ってできる香りが素晴らしいものになるという保証はないのですから。

天才調香師である父の感性を解放したい

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム
Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

――パルル モア ドゥ パルファムの専属調香師は、あなたの父親であるミシェル・アルメラック氏ですが、このブランドを構想したのはあなたですか?お父様ですか?

私です。父のことは、身内贔屓なしで天才調香師だと思っています。しかし調香師という仕事は、その功績に対してあまり表立っていないものなのです。手がけたフレグランスがヒットすれば、ブランドの評判がアップするのです。私は、父の名前を表に出し、もっと父の創作を多くの人に楽しんでもらいたいと思ったのです。

――お父様はビッグなファッションブランドから専門的なメゾンフレグランスブランドに至るまで、数々の名品を生み出して来られています。ある意味、マーケティング重視の世界にどっぷりと浸かり、フレグランスを作ってこられたのでは?

その通りです。マーケティング主導の世界では、コンセプトにあわせて香りを調整していくモノづくりを行います。開発にあたり、調香師はまずブランド側から「時代を反映した」コンセプトやイメージソースがたっぷりと記された分厚い資料を渡されます。それを読み解き作品を作っていくと「ここはもっとこうしてくれ」という調整が何度も入ったりする。結果として、調香師のセンスそのものは尊重されないのです。

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

――お父様は、そういったモノづくりにうんざりしていた?

父はもちろんそれについてネガティブなことを言う人ではありませんでした──もともとは。時間をかけて父と対話するうちに、少しずつそんな開発の経緯について議論するようになり、父も自分が本当にやりたいこと、つまり、自分自身のセンスとテクニックで創り出す、オリジナリティあふれる素晴らしい香りを作りたいという想いが芽生えていったのです。

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

――では、パルル モア ドゥ パルファムにおいては、強いられるコンセプトもなく、お父様はストレスのないフレグランスづくりができているということなんですね。

そうですね、ある意味では。自分の名前が冠されているわけですから、もし売れなかったら?というプレッシャーは感じていると思います(笑)。ただ、彼の過去作品に失敗はほとんどありませんでしたから、私はそんなに心配していないのですが。

香りについて語り合う、場所や機会を作っていく

Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム
Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム

――パルル モア ドゥ パルファムへフレグランスを選びにきた人は、流行やマーケティング、ドラマなどと一切関係のない場所で、どんなことを手がかりに自分の香りを選べばいいのでしょう。

それはもちろん、私たちショップの人間たちがアドバイスをし、サポートしていかなければなりません。その方の香りの嗜好であったり、思い出のフレグランスであったり……そういったことを手がかりにして。そのときに、ショップスタッフはブランドや香りについて偽ることなく、また誇張したり好みを押し付けることなく、フラットにご紹介します。あくまでも選択をするのはお客様自身であるべきですから。

――パリ・セヴィニエ通り10番地にあるラボが内接されたショップでは、パルル モア ドゥ パルファムで使われているすべての香料をディスプレイしていて、お客様はそれを自由に見ることができるし、スタッフとの会話を通じて香りができるまでの様々なプロセスを知ることができるとか。

フレグランスボトルのなかに何が入っているのか──それは香料だけでなく、調香師のインスピレーションやアイデア、香りを生み出すためのプロセスも含むわけですが──を、私たちはすべて開示します。「パルル モア ドゥ パルファム」というブランド名は「TELL ME ABOUT FRAGRANCE」という意味。香りについての理解を深め、それを語り合うことを楽しんでほしい、という想いを込めているんです。

――ただ商品としてフレグランスを売ったり買ったりするのではなく、それについて語り合う場所。それは一つの理想形ですね。

そうです。とはいえ、香りの知識はすぐに会得できるものではないですし、知識への興味も人それぞれです。誰にでも会話を強要するわけにはいかないですね(笑)。ただ、私たちスタッフは尋ねられたときに誠実に、正直にお答えできる必要があります。ですから、パルル モア ドゥ パルファムでは、スタッフのトレーニングが非常に重要になります。

――パルル モア ドゥ パルファムのフレグランスは、日本のどんな人に似合いますか?

日本人は奥ゆかしく、内面の美しさを大切にしますよね。まさにそれが、パルル モア ドゥ パルファムをおすすめしたい人物像なんです。

――では最後に、OPENERS読者にぴったりのフレグランスをひとつ、選んでいただけますか?

車やファッションが好きな、スタイリッシュな人たち?それなら「ウッディ パーフェクト オードパルファム」がいいと思います。レザーやコーヒーの香りは車とすごく相性がいいし、ベチバーのスモーキーな印象がスタイリッシュだから。
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ベンジャミン・アルメラック|Benjamin ALMAIRAC

パリ生まれ。父親は調香師のミシェル・アルメラック。6歳のときに家族とともにグラースに移り住み、小さい頃から香りに包まれて育つ。17歳でバカロレア(大学入学資格)を取得し、大学では経営学を専攻。当時より意味のない主張で何かを売ろうとするマーケティング手法に強く違和感を抱いていた。父親の才能を活かした本当に価値のあるフレグランスを届けたいという強い信念を持って、2016年にパルル モア ドゥ パルファムを設立。


問い合わせ先

ブルーベル・ジャパン

0120-005-130

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/parle-moi-de-parfum