連載・藤原美智子 2018年10月|自然な立体感で小顔に!
BEAUTY / THE EXPERTS
2019年3月19日

連載・藤原美智子 2018年10月|自然な立体感で小顔に!

連載・藤原美智子 2018年10月|自然な立体感で小顔に!

懐かしい立体感テクニックを最新アイテムで自然な小顔に

秋に発売された商品の中に、懐かしいアイテムを発見!とはいっても、商品が懐かしいのではなく、それを使うテクニックが懐かしいと言うことなのですが。そのアイテムとはジバンシイ タン・クチュール・ラディアント・ドロップ No.2(写真右側)。実は私がヘアメイク業界に入った頃(数十年前…!)は、シェーディングして顔を立体的に見せるというのは当たり前に行われていたメイクプロセスの一つでした。そして、その時にNo.2(ラディアント・ゴールド)のようなブロンズ色をよく使っていたのです。

Photographs & Text by FUJIWARA Michiko

シェーディングに合う色と質感とは

ところでラディアント・ドロップは他にNo.1のラディアント・ピンクの2色展開で、どちらもリキッドハイライターとして発売されているもの。濡れているようなツヤ肌に仕上がるのが特徴です。ファンデーションに混ぜて顔全体をツヤ肌にしたり、ファンデーションを塗った後にツヤのハイライトが欲しい部分に重ねたりといった使い方ができます。そして私が個人的に気に入った使い方は、No.2のラディアント・ゴールド色はシェーディングとして、No.1のラディアント・ピンクはハイライトとして使用することです。

No.2は少し赤みのあるブロンズ色なのですが、それが日本人の肌の色にはシェーディング用としてピッタリなのです。シェーディングカラーとして売られているものには濃すぎたり黒すぎたりして肌が汚れているように見えたり、明るすぎてシェーディング効果がなかったりというものが多く、ちょうど良い色を探すのは意外と大変。また色と供に重要なのはパール感と質感。微細なパール感が含まれていて透明感があることが重要です。そうしたものでないと、「ここをシェーディングしています!」とわざわざアピールしているような仕上がりになってしまいます。でもNo.2の色やパール感、透明感であれば自然な印象にシェーディングできるのです。

思い返すと、昔のシェーディングカラーは確かに色だけは、このジバンシイに似ていたと思いますが、パール感も透明感もなかったと記憶しているので、「懐かしい」とはいっても仕上がりは今とは違い、不自然なものだったのでしょうね。当時のことを思い出すと、化粧品って凄く進化してきたことをつくづくと感じます。

シェーディングの塗る場所と塗り方

さて、シェーディングといっても、塗る場所を間違えると効果は半減。塗る場所は頬骨やエラ、眉尻、額などの外側部分。大まかに言うと、眉山から前頭部の髪の生え際にかけての額の外側部分。眉尻や目尻の外側と側頭部の髪の生え際の間。そして眉尻からまっすぐ輪郭にぶつかるまでのラインの外側部分。頬骨の下側は少し内側まで。この部分をシェーディングすると顔の骨格の凹凸に合った陰影を強調することができます。そしてキュッと引きしまった印象も小顔も自然に仕上げることができます。

この商品はスポイトの先端にブラシが付いている形状になっていますが私は直塗りではなく、いったん手の甲においてから、それを中指の第2関節ぐらいまで軽くつけて、指を縦にして外側から内側、あるいは指を横にして上から下へと大きく動かしながら塗っています。こうするとムラなく自然に、そして一気に塗ることができるので手早くできます。

ハイライトの位置と効果と塗り方

藤原美智子

さて、もう一色のNo.1のラディアント・ピンクは、ほんのりとしたピンクパール色のハイライター。これをCゾーンと呼ばれている目尻を囲む頬骨の高い部分や眉間の辺り、鼻の頭、顎先などに塗ると明るいツヤ感が強調され、肌や顔全体が生き生きとした印象になります。また顔の凸部分を強調できるので顔に明るい立体感が生まれます。

塗り方はシェーディングの時と同じように、いったん手の甲においてから。でもハイライトを塗る範囲はシェーディングする面積よりも狭いので、指につけるのは中指の第一関節ぐらいまで。それを上記の場所に、トントンと置くようにして塗ります。

また2品とも塗って少しするとピタッと肌に定着するので、ヨレたり崩れたりする心配はありません。

シェーディングやハイライトだけでもそれぞれ効果はありますが、両方をすると顔の立体感や小顔効果がより高まるし、華やかさや顔に深みのあるニュアンスも生まれます。こうした印象は秋冬の装いにもピッタリですので、これからの季節のメイクに是非、取り入れてみてください!

           
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