次世代コンパクト メルセデス「Aクラス」国内導入開始|Mercedes-Benz

次世代コンパクト メルセデス「Aクラス」国内導入開始|Mercedes-Benz

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Mercedes-Benz A Class|メルセデス・ベンツ Aクラス

次世代コンパクト メルセデス「Aクラス」国内導入開始

メルセデス・ベンツ日本は4代目となったコンパクトモデル「Aクラス」を発表した。納車開始は12月以降を予定しており、価格は322万円から。

Text & Photographs by UCHIDA Shunichi

「ハイ!メルセデス」で会話が楽しめる

先般ティザーCMなどでおなじみとなった新型「Aクラス」。その注目はやはり“Hi Mercedes(ハイ、メルセデス)”ではないだろうか。これが起動キーワードとなるMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)という新開発の対話型インフォテインメントシステムから解説を始めよう。

その特徴のひとつが、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えていることだ。それにより、クルマとドライバーや乗員の間に“心の結びつき”が育まれるという。その他にも、高精細ワイドスクリーンコックピット(10.25インチワイドディスプレイでタッチスクリーン操作対応)や、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールなどもある。

このボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動する。これにより、インフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様なセッティングが可能となる。ここで面白いのは、従来の音声認識機能は命令語が決まっており、ユーザーがそのとおりに発話する必要があったのに対し、MBUXの音声認識機能は、自然言語認識機能の搭載により、事実上ほとんどの命令に従い、インフォテインメントおよび車両操作関連の文章を認識・理解できることだ。例えば「ちょっと暑い」といえばエアコンの設定温度が下がる仕組みだ。

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また、学習能力も備えており、クラウド上のソフトウェアモデルによって新しい流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化を学習したりもするという。対話の出力においても、これまでのように定型文言ではなく、受け答えがさまざまに変化もするので、使えば使うほど、多様な“会話”が楽しめそうだ。

MBUXは高度な個別対応能力と学習能力を備え、ユーザーに合わせて適応もする。MBUXに備わる予測機能は、人工知能を利用して、ユーザーが次に何をしたいかを予測するのだ。例えば、定期的に決まった電話番号へ電話をするユーザーに対しては、その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を“おすすめ”として表示するなど、ユーザーごとの特徴を認識・判別しそれに合わせた対応を行う。

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同様にナビゲーションシステムでは、ユーザーがよく通行するルートを検知すると、そのルートを使った際の目的地への案内をバックグラウンドで開始。ナビゲーション画面に、“おすすめ目的地”として表示する。さらにそこへ行くことを確認するだけで、渋滞に関する警告など、ルートに関するあらゆる情報をすぐに得ることができる。

このほかにも、個別認識によって、それぞれのユーザーの好みのシートやドライバーズシートポジションをはじめ、メーター表示などがセッティングされ、仮に誰かとクルマをシェアした場合でも、即自分の好みの仕様に戻すことが可能だ。

ダイムラー車研究開発部門MBUXユーザーインタラクションコンセプト担当マネージャーのトビアス・キーファー氏は、開発のポイントについて、「ドライバーとクルマとのやり取り、インタラクションを進化させるということでした。我々のアプローチは人を中心に考えているイノベーションで、このシステム自体はユーザーの個人的なニーズを満たすためのシステムであるべきだという考えからスタートしています」と “人”を中心に開発が行われたことを明かした。