Sクラスにディーゼルモデル追加|Mercedes-Benz
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2018年9月14日

Sクラスにディーゼルモデル追加|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz S 400 d|メルセデス・ベンツ S 400 d

メルセデス・ベンツがクリーンディーゼル搭載のS 400 d追加

メルセデス・ベンツは9月10日、フラッグシップモデルであるSクラスに新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した「S400d」4モデルを追加し、同日から予約注文を開始すると発表した。

Text by HARA Akira

「OM656」型直列6気筒クリーンディーゼルエンジン

新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載するのは、「S 400 d」と4輪駆動モデル「S 400 d 4MATIC」、さらにそれぞれ全長を13cmストレッチして後席の空間を拡大した「S 400 d ロング」、「S 400 d 4MATIC ロング」の4モデル。

「S 450」などが搭載する直列6気筒ガソリンエンジン「M256」などと基本設計を共有するモジュラーコンセプトによるこのエンジンは、最高出力340ps、最大トルク700Nmと、同社のクリーンディーゼルエンジン中最高の出力を誇り、低振動で高い静粛性を保ちながらスムーズな加速を実現したという。さらに欧州において導入されているRDE(Real Driving Emission 実路走行試験)にも適合し、高い環境性能も併せ持つ。

OM656の詳細は、シリンダーピッチ90mm、シリンダー間の厚み8mmとして全長をコンパクトにまとめ、シリンダーブロックは軽量化のためアルミニウム製に、ピストンはスチール製となるのが特徴。熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上の摩擦を低減したほか、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工も施されている。2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用することで全回転域でのトルキーな加速を実現すると謳われる。

Archivnummer: SSPIP75170

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環境面では、ピエゾインジェクターを使用し最大圧力2,500barまで高めたコモンレールダイレクトインジェクションと、冷却された高圧EGR と低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」により、燃焼の最適化と後処理前でのNOxを低減。排気側に採用した可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」により冷間時の吸気行程中に排気の一部を燃焼室に戻すことで排気ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に温めることが可能となり、排出ガスの浄化に寄与。

さらに浄化システムをエンジンの近い位置に搭載することで浄化効率の低下を防ぐことを可能にした。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られたあと、AdBlue水溶液を添加し、下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行ったあと、最終的にSCR触媒で窒素酸化物の処理を行うという行程で浄化される。

価格はS400dが1,116万円、S400d4MATICが1,160万円、S400dロングが1,461万円、S400d4MATICロングが1,505万円。納車は4MATICの2モデルが今年10月ごろ、400dの2モデルが11月ごろとなる予定。

問い合わせ先

メルセデスコール

0120-190-610

           
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