バーニーズ ニューヨーク クリエイティブディレクターがキャデラックCT6を吟味する|Cadillac

バーニーズ ニューヨーク クリエイティブディレクターがキャデラックCT6を吟味する|Cadillac

CAR FEATURES

Cadillac CT6|キャデラック CT6

同じニューヨーク発のブランドとして共感する

酸いも甘いも知る大人だからこそ、際立った味わいのニュアンスのひとつひとつを嗅ぎ分けることができる。バーニーズ ニューヨークの日本における全店舗でウィンドウディスプレイや内装、アートディレクションのすべてを手がける谷口勝彦さん。若い頃から数えきれないほどクルマを乗り継いできたというカーガイでもある彼は、同じくニューヨークを拠点にするキャデラックの最新にして最高級サルーン、「CT6」に何を感じただろうか?

Photographs by NAGAO MasashiText by NANYO Kazuhiro

ニューヨークブランドたるキャデラックを象徴するロゴ

「これ、モンドリアンのグラフィックですよね。ダダやアールデコの時代の人で、欧州のアーティストがニューヨークで熱っぽい注目を集めていた頃ですから、やはりこのエンブレムは象徴的ですね」

車内に身体を滑り込ませてゆっくりと走り出すと、開口一番に谷口勝彦さんはそう語った。パックボートと呼ばれる豪華客船による、北大西洋横断航路がアメリカと欧州を結ぶ唯一の交通手段だった時代、キャデラックのデザイナーは、ピート・モンドリアンの作品にインスパイアされ、デトロイトの街の創設者、アントワーヌ・ドゥ・ラモット・キャデラックの家紋をアレンジしたエンブレムを開発した。

キャデラックのロゴは後に何度か変遷し、桂冠やV字型のオーナメントをあしらった時代もあった。が、2000年から採用された現行のワイドクレスト型は、抽象画の先駆者だったモンドリアンのグラフィックを最もリスペクトした図案となった。ステアリングホイール中央にそのロゴを見つけ、谷口さんもすっかりキャデラックの醸し出す世界に引き込まれたようだ。

20数年来、ジャガーXJ6のSr.1に乗っているという谷口さん。還暦を前に英国のスポーツサルーンに落ち着いたようだが、じつは若い頃から大のクルマ好きで、後輪駆動のカローラに始まってフォルクスワーゲン ビートルやジュリア系のアルファロメオにハマり、友人にクルマ屋さんがいたことも手伝い、英国のライトウェイトスポーツなども散々、乗り継いだ末にようやく ―― という、紆余曲折の車歴をもつ。