BOOK|写真家・小野博が綴るオランダでの緩やかな日々『世界は小さな祝祭であふれている』
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2014年12月12日

BOOK|写真家・小野博が綴るオランダでの緩やかな日々『世界は小さな祝祭であふれている』

BOOK|ユーモラスな言葉とあたたかな写真で綴るオランダでの緩やかな日々

小野博『世界は小さな祝祭であふれている』

オランダ・アムステルダム在住のフォトグラファー小野博さんが写真とエッセイで綴った『世界は小さな祝祭であふれている』がモ・クシュラから出版された。

Text by YANAKA Tomomi

日常のなかにある多様で豊かな“小さな祝祭”

岡山県で1971年に生まれ、多摩美術大学彫刻科在学中から世界を渡り歩き、作品をつくりつづけてきた小野博さん。1999年にコニカ写真奨励賞や2003年の「VOCA」展で奨励賞を受賞し、11年前からは拠点をアムステルダムに移している。

2007年の処女作『ライン・オン・ジ・アース』では、さまざまな場所をカメラを携えて歩き、難民問題や宗教戦争、内戦、民族虐殺、災害など、世界のシビアな現実と対峙する自らの姿を鋭敏な感性で描き出し、読者から強い支持を受けた。

あれから4年。2作目となる『世界は小さな祝祭であふれている』は、日本での生活に生きづらさを覚えた著者が単身でオランダに渡るまでと、その後アムステルダムで過ごす緩やかな日々が、日本とオランダで撮影されたあたたかな写真とともに記された。

刊行を記念し、12月には大阪や東京などで社会学者の久保田裕之さんや写真評論家の竹内万里子さんらとのトークショーも開催されるという。

「読者が通勤のホームで飲む、缶コーヒーのような存在になれる本をつくりたい」と語る小野さんが撮影した“幸福の断片”と、どこかユーモラスで読む人の背中を優しく包むような言葉。それらは、私たちに日常のなかにあたりまえのように存在する、多様で豊かな“小さな祝祭”の存在に気づかせてくれるのだ。

小野博『世界は小さな祝祭であふれている』 05

『世界は小さな祝祭であふれている』

著・写真│小野博

判型│四六判変型

ページ数│216ページ

価格│1890円

刊行|モ・クシュラ

販売|現代企画室

刊行記念トークイベント

・小野博×久保田裕之(社会学者)

日程│12月7日(金)

時間│19:30~

会場│スタンダードブックストア心斎橋店 BFカフェ

大阪市中央区西心斎橋2-2-12

料金│1000円 ワンドリンク付き

・小野博×竹内万里子(写真評論家)

日程│12月8日(土)

時間│20:00~

会場│百年

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2階

料金│1000円

・小野博×柳沢秀行(大原美術館学芸課長)

日程│12月9日(日)

時間│19:30~

会場│Cafe Witch

岡山県総社市井出1049-1

料金│無料

・小野博×宮島真希子(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事)

日程│12月12日(水)

時間│19:00~

会場│さくらWORKS<関内>

神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2階

料金│1000円

・小野博×小林エリカ(漫画家、小説家)

日程│12月13日(木)

時間│20:00~

会場│B&B

東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2階

料金│1500円 ワンドリンク付き

           
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