ベントレー ベンテイガ V8に試乗|Bentley

ベントレー ベンテイガ V8に試乗|Bentley

CAR IMPRESSION

Bentley Bentayga V8|ベントレー ベンテイガ V8

ベントレー ベンテイガ V8に試乗

分かりやすい魅力が増した、ちょっとお買い得なベンテイガ

12気筒エンジンのSUVという希有な存在であるベントレー 「ベンテイガ」だが、「コンチネンタルGT」や「フライングスパー」と同様、このたびV8モデルが追加された。「カイエン ターボ」と同様の4リッター ツインターボユニットを搭載する同モデルははたしていかなるクルマに仕上げられているのか? オーストリアで開催された国際試乗会より、モータージャーナリストの西川淳氏がリポートする。

Text by NISHIKAWA Jun

W12モデルで頂点を極めたあと気軽に選べるグレードを設定するという戦略

歴史的にみて、12気筒のSUVなんていう怪物は何台もいなかった。古くはランボルギーニ「LM002」(カウンタック用V12)なんていうミリタリー風の4WDクロスカントリーモデルもあったけれど、それ以外では、フォルクスワーゲン「トゥアレグ」(W12)とアウディ「Q7」(V12ディーゼル)の2モデルくらいしか見当たらない。

ベントレー初のSUVとして、2015年に登場した「ベンテイガ」にはW12気筒エンジンが積まれており、だからこそ一躍、キング(クイーンか?) オブ SUVの座を射止めたと言っていい。

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もっとも、もうじきV12を積んだロールスロイス「カリナン」が登場する。12気筒ではないかもしれないけれど、アストン・マーティンもSUVを開発中で、ウワサではフェラーリも真剣に検討しているらしい。ハイエンドのラグジュアリーSUV市場は、これからますます、熱くなるというわけだ。

ベントレーとしては、ライバルたちが出揃う前に、ベンテイガをもっとアピールしておきたいところ。そこで、V8グレードの追加という話になる。

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W12モデルで頂点を極めたあとは、さらに多くの新規カスタマーを獲得すべく、何かと敷居の高い12気筒エンジン搭載車だけではなくて、もう少し気軽に選べるグレードも追加で設定する、というのが最近のベントレーの基本戦略だ。「コンチネンタルGT」や「フライングスパー」は、それで成功した。

ベンテイガの場合、その実用性が最も評価されるカテゴリーだけあって、まずは4リッターのV8ディーゼルエンジン搭載車を追加した(日本未導入)。そのあとに加わったのが、今回紹介する4リッターV8ガソリン車で、さらに今年中には3リッターV6+電気モーターのPHV(プラグイン ハイブリッド)モデルが導入される予定になっている。ベントレーが、SUVのベンテイガをブランドの主軸ラインナップに育てようといかに懸命であるかが、分かるというものだ。