画家・藤田嗣治、没後50年。画業の全貌を通覧する大回顧展|ART
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2018年4月27日

画家・藤田嗣治、没後50年。画業の全貌を通覧する大回顧展|ART

画家・藤田嗣治、没後50年。画業の全貌を通覧する大回顧展|ART

フランスでもっとも知られる日本人画家・藤田嗣治の作品
100点以上を展示「没後50年 藤田嗣治展」

1886年に生まれ、1968年に没した藤田嗣治(レオナール・フジタ)。80年を越える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得した画家である。その没後50年にあたる2018年、藤田の画業の全貌を展覧する大回顧展「没後50年 藤田嗣治展」が、東京都美術館にて2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)に開催される。

Text by OZAKI Sayaka

代表作をはじめ、初来日となる作品までも網羅した大回顧展

藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886年~1968年)はエコール・ド・パリの寵児のひとりであり、太平洋戦争期の作戦記録画でも知られる画家。2018年は藤田が世を去って50年目の節目にあたることから、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館の協力を得て、画業の全貌を通覧する大回顧展が開催される。

本展では、パリのポンピドゥー・センター、パリ市立近代美術館、ベルギー王立美術館、ジュネーヴのプティ・パレ美術館、アメリカのシカゴ美術館など、欧米の主要な美術館から、初来日作品を含む約20点の代表作が集まる。また藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦が10点以上、一堂に会する。

1920年代にパリで画家としてデビューした藤田は、乳白色の下地に黒く細い輪郭線で描くという独自のスタイルを確立し、その繊細な下地の白さや質感をもっとも生かす画題として裸婦像を制作。作品はパリのサロンで大きな評判と名声を得た。

展示に際しては、「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマが設けられ、新たな視点で藤田芸術を捉え直しつつも、作品本位のセレクションを実現した。初来日となる作品やこれまで紹介されることの少なかった作品も展示されるなど、見どころが満載の展覧会である。

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藤田嗣治 《タピスリーの裸婦》 1923年 油彩・カンヴァス 京都国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

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藤田嗣治 《自画像》 1929年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

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藤田嗣治 《猫》 1940年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

没後50年 藤田嗣治展

会期|2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
会場|東京都美術館
住所|東京都台東区上野公園8-36
開館時間|9:30~17:30
※金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
※ただし、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)は 9:30~21:00
休室日|月曜日、9月18日(火)、25日(火)
※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室
主催|東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
後援|在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛|損保ジャパン日本興亜、大日本印刷
特別協力|国際交流基金
協力|東京美術倶楽部、日本航空

問い合わせ先

Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)

http://foujita2018.jp

           
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