ミスターポーターメンズバイヤー ダニエル・トッド氏インタビュー|MR PORTER

ミスターポーターメンズバイヤー ダニエル・トッド氏インタビュー|MR PORTER

FASHION MEN

MR PORTER|ミスター ポーター

メンズバイヤー ダニエル・トッド氏インタビュー

まだまだ面白いブランドが見つかる、
そんな可能性を日本に感じている

ロンドンを拠点とするメンズファッションのオンラインショップ、MR PORTER(ミスターポーター)。ショッピングできるブランド数は、スタート当初の80から今や450を超えるという世界最大規模のECサイトだ。ブランドのセレクトやバイイングを担当するのは精鋭のバイヤー陣。その1人であり、今回で5回目の来日というダニエル・トッド氏に、日本のブランドや新たにローンチされるオリジナルレーベル「Mr P(ミスターピー)」について話を聞いた。

Photographs by TANAKA TsutomuText by YAMADA Tsuyoshi [plume]

バイイングの基準はそのブランドが「ほかにないものを持っている」こと

―― まず、今回来日された目的から教えてください。

ダニエル・トッド氏(以下、ダニエル) 日本のブランドに“会いに行く”ためです。日本にはMR PORTERで紹介しているブランドがたくさんありますし、新しいブランドも発掘したいと思っています。それと、インスピレーションを得るため、という理由も大きいですね。今、日本のストリートで何が起こっているか、自分の目で見ることが大事なんです。それは街を歩く人たちを見ていても感じますし、気になる場所やショップはとにかく行ってみます。昨日は初めて上野に行きましたよ。

―― 上野ですか!? 上野のファッションを見るため?

ダニエル いえいえ(笑)、上野ではアメ横のヴィンテージショップを回りました。サープラスのね。

―― 確かにサープラスといえばアメ横ですね。今、日本のファッションのどんな点に注目されていますか?

ダニエル 日本のストリートファッションは常に注目しています。ストリートというカテゴリーは日本が発祥じゃないかと思うんです。例えば、パタゴニアやザ ノース フェイスは世界中を席巻しているブランドですが、日常的にファッションとして着ているのは日本くらいではないでしょうか。雑誌でもアウトドアをファッションとして特集していたりしますよね。とても面白い視点だと思います。

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「Mr P」ルックブックより

―― MR PORTERのTRENDページでもダウンジャケットが特集されていましたね。ダニエルさんは、今のトレンドについてどう感じていますか?

ダニエル トレンドは突然湧き上がってくるというよりも、少しずつ変化していくものだと感じています。今シーズンはまだこれまでの傾向が継続しているイメージですね。キーワードでいうなら引き続き「70’s ストリートウェア」や「90’s スポーツウェア」。ブランドでいえばグッチ、バレンシアガ、ヴェットモン。グッチに代表されるようなロゴものは来春も引き続き多いです。

―― 注目されているブランドはありますか?

ダニエル 今トレンドを牽引しているのはバレンシアガでしょう。先日発売されたスニーカーの「トリプルS」は大ヒットしましたし、来春のメンズのショーは作り込みがすばらしかった。太いパンツ、オーバーサイズのジャケット、アノラック。すべてがトレンドでした。日本ではオーバーサイズがすでに受け入れられているようですけれど、世界的に見ると長く続いたスキニーからようやく新しいシルエットに移行してきたところなんです。