パリ現地リポート|Bentley

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CAR NEWS

Bentley|ベントレー

ベントレーがサーキットに帰ってくる!

パリモーターショー(パリサロン)において、ベントレーはプロダクションモデルやそのコンセプトではなく、「コンチネンタルGT」をベースにしたレーシング用のコンセプトカーをワールドプレミア。ベントレーのもつポテンシャルを、ル・マンだけではなくほかのレース舞台でも世界に知らしめようというのだ。現地でその意気込みを感じた、大谷達也氏のリポート。

Text by OTANI TatsuyaEvent Photographs by MOCHIZUKI Hirohiko & OTANI Tatsuya

ル・マン24時間の次はGT3だ!

パリ・サロンで「コンチネンタルGT3コンセプト」を発表したベントレーは、2013年末までにこのマシンでGT3レースに参戦すると宣言した。

ベントレーの会長兼CEOであるウルフガング・シュレイバー博士は発表にさいして次のようにコメントした。「私たちのお客様は、ベントレーがサーキットと密接な関係にあるとの考え方をお持ちです。また、コンチネンタルGT3は、コンチネンタルGTを発表していらい、私たちが抱きつづけてきた夢を実現するものです。新型のGTスピードはレースカーのベースモデルとして申し分なく、開発の過程でも優れたポテンシャルを有していることを確認しています」

1920年代から30年代にかけてルマンで勇名を馳せたベントレーは、1931年のロールスロイスとの合併にともなってレース活動を中断。彼らがサーキットに戻ってきたのは、じつに、フォルクスワーゲン・グループ傘下に入って“ル・マン24時間”参戦をはたした2003年のことだった。この年、アウディの技術協力を得て「ベントレー・スピード8」をつくりあげたベントレーは、久しぶりの挑戦ながら1-2フィニッシュを達成し、モータースポーツ界への復活を高らかに告げたのである。

Bentley Continental GT3 Concept|ベントレー コンチネンタル GT3 コンセプト
Bentley Continental GT3 Concept|ベントレー コンチネンタル GT3 コンセプト

あらたにベントレーが挑むことになるGT3レースは、市販車をベースに仕立てたスポーツカーで挑むカテゴリーで、改造範囲は国際自動車連盟(FIA)によって厳しく制限されているほか、マシンごとの性能差を排除する作業がおなじくFIAによっておこなわれる。このため、仮に高いポテンシャルのレースカーをつくりあげても、それを打ち消すようなハンディキャップが必ず科せられるので、「優れたレースカーを開発すれば必ず勝てる」というレース界の原則があてはまらない。裏を返せば、本来であればコンチネンタルGTの大きな前面投影面積は小さくない空気抵抗を生み出し、レースカーとしてのディスアドバンテージとなるところだが、この不利が打ち消されるような何らかの“救済措置”が採られることだろう。

2003年のルマンでの優勝以来、10年ぶりにサーキットに復活するベントレーの活躍がいまから楽しみである。

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