最新のポルシェ911GT3に試乗|Porsche

最新のポルシェ911GT3に試乗|Porsche

CAR IMPRESSION

Porsche 911 GT3|ポルシェ 911 GT3

最新のポルシェ911GT3に試乗

今年3月のジュネーブショーで登場した、最新のポルシェ「911GT3」に、河村康彦氏が試乗した。ほかの911ファミリー同様、991型の後期モデルとして各所にマイナーチェンジを受けながらも、ターボ化の波には乗らず最新の自然吸気ユニットを心臓に持つポルシェ屈指のスポーツモデルは、どのように進化したのか。

Text by KAWAMURA Yasuhiko

GT3という記号

ポルシェ911フリークを自任する人の中でも、特にサーキット走行を無上の喜びとするような生粋のスポーツ派ドライバーにとっては、もはや「神格化された存在」と言っても差し支えないはずなのが“GT3”という記号の持ち主。

このグレードが、「911」の中にあっても特別な存在として扱われる最大の理由は、例の独特な“猫背型”ボディ後端の低い位置に搭載される心臓部が、他の911シリーズのそれとは明確に一線を画した、特別な内容の持ち主であるからに違いない。

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水平対向6気筒という現代では唯一と言っていいデザインのエンジンが、いずれの仕様でも一級スポーツカー用の心臓としてすこぶるパワフルで、乗る人々の心に染み渡る何とも味わい深いフィーリングを提供してくれる911には不可欠な存在であることは、今さら繰り返すまでもない。

そうした中にあっても、歴代GT3用の心臓には、例外なく際立ってスポーティなスペックが採用されてきた。

1999年に限定モデルとしてデビューした初代モデル以来、最新型で6代目となるGT3。そこに積まれた心臓部はいずれもが、このブランドの“ライフワーク”でもあるコンペティションの世界から得られたノウハウをぎっしりと詰め込んだ、レーシングエンジン由来と言ってもいい内容の持ち主だったからだ。