朝日焼の伝統を未来へつなげる発信拠点|ART

ART|朝日焼の伝統を未来へつなげる発信拠点

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ART|400年の歴史をもつ伝統工芸「朝日焼」

大切にしたい「お茶のひととき」

朝日焼の魅力を未来につなげる新店舗「朝日焼 Shop & gallery」が京都・宇治川沿いにオープンする。イベントスペースやギャラリースペースが設けられ、茶と茶器をベースに日本文化を体感できる場となる。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

コンセプトは「お茶の想いを育む空間」

朝日焼は、慶長(1596年~1615年)の時代に発祥、400年の歴史をもつ陶器だ。2016年に十五世長男である松林佑典氏が十六世豊斎を襲名し、窯元を引き継いだ。この度、その伝統を未来へつなげる発信拠点となる新店舗がオープンする。

日々の暮らしとともにある「お茶のひととき」。それはささやかな時間ながら、その愉しみ方は多種多様で奥深い。日本人のライフスタイルや文化と密接に関わり、人々に豊かな潤いやインスピレーションを与える。

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新店舗では、代々宇治の地で茶器を中心とした器を手掛けてきた朝日焼が考える新しいアイディアやスタイルを、国内外からのゲストが体感でき、未来につながるお茶文化を育むことができる場を目指した。

ロケーションは宇治文化の始まりである、宇治川沿い。宇治茶は宇治川の朝霧によって、美しく育つ。また朝日焼の陶土も、宇治川が運んだ土が何千年も蓄積され形成されたもの。宇治の茶文化にとって宇治川は大きな存在なのだ。

店舗のクリエイティブ・ディレクションと空間デザインは、京都とミラノを拠点とする「スフェラ」のディレクター、眞城成男氏が担当。建物がもつ伝統的な和の趣を活かしながら、グローバルな視点と現代的な感性を取り入れた空間としてデザインされている。

宇治川にむけて広い開口部とデッキを設け、宇治川の景色とせせらぎを空間の構成要素に取り込んでいる。またこのプロジェクトのために、朝日焼が特別に製作する陶板なども内装に設えられている。

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また企画やイベントを開催できるよう、イベントスペースやギャラリースペースも設置。ここではブランドマネージャーを務める、十六世 松林豊斎の弟 松林俊幸氏のディレクションによる展示やイベント、ワークショップを開催する。

新店舗のオープンを飾るイベントは、茶文化と関係が深い「花」と「和菓子」というスタンダードな要素を新しい視点で紹介する展示会だ。茶室スペースでは、十六世 松林豊斎による新作花器を花とともに紹介。

ギャラリースペースでは、京都を拠点に和菓子をベースにした新しい試みを行なう「御菓子丸」として活動する杉山早陽子氏とのコラボレーションにより、茶・花・和菓子の三つの要素がひとつになって生み出す風景を鑑賞できるインスタレーションを展示する。

伝統に裏打ちされた日本文化の美しさ。この新店舗ならば、その素晴らしさを存分に体感できるだろう。

朝日焼 Shop & gallery
オープン日|2017年7月15日(土)
場所|京都府宇治市宇治又振67番地

オープニング企画展
期間|2017年7月15日(土)~7月21日(金)

茶室スペース
十六世豊斎 新作花器展

ギャラリースペース
「青の光」御菓子丸

定期開催イベント
ワークショップ「急須の手習い」 講師:松林俊幸

菓子茶事「御菓子丸のあわい」
御菓子:御菓子丸 杉山早陽子 茶:松林俊幸

問い合わせ先

朝日焼

http://www.asahiyaki.com/