パネライの中でも特にレアなモデルが復刻|PANERAI
PANERAI|パネライ
マーレ ノストゥルム アッチャイオ-42mm
パネライ(PANERAI)の原点のひとつともいえる「マーレ ノストゥルム」を復刻した1993年モデルからインスピレーションを受けた「マーレ ノストゥルム アッチャイオ-42mm」。パネライの美学を表現しつつ、ユニークで個性溢れるルックスが印象的なウォッチだ。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
1993年製バージョンの復刻版
「マーレ ノストゥルム」は、オフィチーネ パネライの歴史で最初のクロノグラフだ。しかし、その起源は謎に満ちている。
記録によると最初のプロトタイプは1943年にイタリア海軍の甲板将校用として登場しているが、その後実際に製造されることはなかった。1966年に起きたフィレンツェの大洪水で流されずに残った限られた資料を通じてのみその存在が知られていた。
パネライはこの資料に基づいて1993年に初めて復刻版(Ref.5218-301/A)を製作した。それはパネライが初めて民間市場向けに時計を発表したタイミングであった。この時期(1993年~1997年)は、愛好家によってプレヴァンドーム期と称される。
1993年モデルはオリジナルモデルと同じデザインと機能を備えていたが、よりハンディな時計にしたいという想いや、1943年のプロトタイプに関する情報が不足していたこともあり、オリジナルとは異なる点もいくつかあった。
ケースはAISI 316Lステンレススティール製で直径は52mmから42mmに変更、大きくフラットなサテン仕上げのベゼルにはタキメーターがkm/h表示で刻まれていた
今回登場した「マーレ ノストゥルム アッチャイオ-42mm」は1993年モデルからインスピレーションを受けた復刻モデル。文字盤は1993年モデルと同じく深みのあるブルーで、ステッチが効いたアリゲーターのストラップと素晴らしく調和している。
文字盤のエングレービングやアワーマーカーはベージュのスーパーミノヴァ®でコーティングされ、視認性が確保されている。ユニークで特徴的な個性を表現しながら、パネライの美学に則ったデザインだ。
ムーブメントはプレヴァンドーム期モデルと同じものを採用。OP ⅩⅩⅩⅢキャリバーはETA社製2801-2をベースにデュボア・デプラ クロノグラフ モジュールを搭載し、パネライが製作・カスタマイズをしたものだ。
「マーレ ノストゥルム アッチャイオ-42mm」は、1000本限定のスペシャル エディション ボックスで展開され、オリジナルモデルを彷彿とさせるサプライズが含まれている。
プレヴァンドーム期と同様のエレガントな木製ボックスの内部は、1993年に就役したイタリア海軍の駆逐艦ルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンネの小型模型になっている。この駆逐艦は第二次大戦期にエジプトで活躍し、勲章を受章したルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンネ中将を讃えて名付けられた。
彼をはじめとする特殊部隊員はパネライ製の計器を身に着けていたという。1993年モデルは駆逐艦ルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンネ上で初めて発表された。
加えて1993年モデルと同様にボックスには、スクリュードライバーと縫い付けバックル付きのレザーストラップが付属している。
「マーレ ノストゥルム アッチャイオ-42mm」はパネライのラインナップのなかでも、特にその歴史が感じられるモデルだ。
マーレ ノストゥルム アッチャイオ – 42mm
ムーブメント|手巻きメカニカル、パネライ専用OPⅩⅩⅩⅢキャリバー
機能|時、分、スモールセコンド、クロノグラフ
ケースサイズ|42mm
ケース素材|サテンスティール
文字盤|ブルー文字盤、夜光アラビア数字とアワーインデックス、9時位置にミニッツカウンター、3時位置にスモールセコンド、中央にクロノグラフ秒針
パワーリザーブ|42時間
防水機能|5気圧(50m)
本数|世界限定1000本
価格|107万円(税別)
※オフィチーネ パネライはスーパールミノヴァ®の商標所有者ではありません。
オフィチーネ パネライ
0120-18-7110