メルセデスの新型Sクラス、その進化|Mercedes-Benz

メルセデスの新型Sクラス、その進化|Mercedes-Benz

CAR NEWS

Mercedes-Benz S-Class|メルセデス・ベンツSクラス

Mercedes-Maybach S 680|メルセデス・マイバッハ S 680

Mercedes-AMG S 65|メルセデス AMG S 65

Mercedes-AMG S 63 4MATIC+|メルセデス AMG S 63 4マティック+

ポイントはルックスよりも中身

メルセデスの新型Sクラス、その進化

ダイムラーは、4月19日より開催されている上海モーターショー2017において、大幅な改良をおこなった新型メルセデス・ベンツ「S クラス」を一般公開した。注目は、完全自動運転を見据えた運転支援システム(以下ADAS=アドバンスド ドライバー アシスタンス システム)の進化で、これは現状市販可能なシステムの最高峰ともいえそうだ。

Text by SAKURAI Kenichi

かねてから予告されていた直6が復活

ひと目で新型だと分かるエクステリアデザインのポイントは、大きく開いたバンパー下部左右に設けられたエアインテークの形状だ。これはグリル下にある大型化されたエアインテーク同様、迫力あるフロントフェイスを構築することに貢献している。マルチビームLEDヘッドライトの基本形状は従来モデルと大きく変わらないが、内部構成が進化し、未点灯時でもスタイリッシュなデザインが確認できる。

いっぽうリアに目を移せば、こちらも形状は同じながら、点灯箇所とそのデザインが変更されたリアコンビネーションライトとバンパー下部の新しい意匠が新型車であることを伝える。エクステリアは最小限のブラッシュアップにとどまるが、大きく進化したのはその内部だった。

Mercedes-Benz S-Class|メルセデス・ベンツSクラス
Mercedes-Benz S-Class|メルセデス・ベンツSクラス

先に注目すべきは、これまでV6エンジンの搭載と後輪駆動をメインとしてきたメルセデスの宗旨替えである。AMGは別として、今回発表されたスタンダードモデルのディーゼルエンジンのバリエーションは、最高出力286ps、最大トルク600Nmの3.0リッター ディーゼルターボを搭載する「S 350 d 4マチック」と、同じく3.0リッター ディーゼルターボながら最高出力340ps、最大トルク700Nmを発生する「S 400 d 4マチック」の2種で、この両車はともに直列6気筒エンジンとなる。

実に約20年ぶりにメルセデスが直6を復活させたのは、直4エンジンとのモジュール化で生産効率を向上させるという理由がひとつ、ターボチャージャーを排気側片側に設けられ、エンジン(+保器類)をコンパクトに設計できるというメリットを優先したからだと言われている。確かにV型エンジンでは左右バンクにそれぞれターボチャージャーを設置する必要があり(ツインターボの場合)、シングルターボでは排気系の取り回しが複雑になってしまうので、シンプルな形状でターボジャージャーをセットできる直6のメリットは少なくない。BMWのようにエンジンのスムーズさがもたらす走りの楽しさや官能的なアクセルフィールではなく、合理的にメカニズムとしての効率を狙ったがゆえの新開発である点がメルセデスらしく、質実剛健なクルマのイメージとも合致する。

Mercedes-Benz S-Class|メルセデス・ベンツSクラス
Mercedes-Benz S-Class|メルセデス・ベンツSクラス

また、これら直6ディーゼルターボは、現在発表されている両モデルにおいて、ともに4マチック=4WDと組み合わせられている。今後の追加モデルの様子をみないと断言はできないが、4WDこそが最も安定し、安全な駆動システムであるとの主張もそこにはあるような気がしてならない。