これは夢か、幻か……。超複雑時計に囲まれた部屋|GIRARD-PERREGAUX

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GIRARD-PERREGAUX|ジラール・ペルゴ

芸術作品と過ごす珠玉の時間。この扉を
開けることが叶ったのは、ひと握りの時計愛好家たち。(1)

ジラール・ペルゴが、新たなイベントの開催に取り組んだ。トゥールビヨンやミニッツリピーター、もしくはその複合モデルなど、同ブランドが誇る「ハイ・コンプリケーションウオッチ」だけを集め、日本で披露する機会を設けたのだ。合わせて数億円にものぼる希少性の高いモデルたちに囲まれ、愛好家たちはそれぞれに目星をつけたモデルをじっくりと吟味した。

Photographs by KISHIDA KatsunoriText by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

完全なる個別対応。そして本社製品
開発部長直々のプレゼンテーション

ついに日本国内でもこのような素晴らしいイベントが開催されるようになった。ラグジュアリーとは何たるものか。その本質に大きく踏み込む内容だったのだ。

ジラール・ペルゴは、スイスで毎年開催されている国際時計展示会BASELWORLD会期中の自社ブースにて「ハイ・コンプリケーションウオッチ」だけを扱う特別室を設けてきた。世界各国のトップバイヤーや、屈指の時計蒐集家だけが入室を許されるその部屋は、ジラール・ペルゴスタッフの間では“HHルーム”と呼ばれている。今回のイベントは、その特別室を日本で再現し、類まれなるハイ・コンプリケーションウオッチを一挙に紹介する機会を作るというものだった。

ジラール・ペルゴは老舗マニュファクチュールのなかでも、超絶技巧を得意とするブランドである。しかし、それら希少性の高い製品の多くは、製造されるや市場に出回ることなく、すぐに購入者のもとへと渡っていく。つまりジラール・ペルゴの繊細にして華麗な機構の数々に囲まれるチャンスは、スイス本国でも決して多くはなく、まして日本では稀である。

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「HHルーム」のふたつのHとは、「HAUTE HORLOGERIE」(オート・オルロジェリー)の頭文字で、高級時計を意味する。「HAUTE COUTULRE」(オート・クチュール)が高級仕立服を意味するなら、オート・オルロジェリーは、その時計版といったところだ。

イベントの趣向は、あくまで上顧客に対する販売を前提としたプレゼンテーションである。したがって誰もが気軽に部屋の中に入れるというわけではない。とはいえ愛好家にとっての夢のような機会となったことは事実である。これこそがラグジュアリーアイテムを扱うブランドのホスピタリティというもの。2016年は、東京と大阪で各1日、計2日間の開催となったが、来年以降も同イベントのさらなる発展を期待したいところだ。

Page02. ジラール・ペルゴが作り続けてきたハイコンプリケーションの数々