カリフォルニアで開催されたモータースポーツの祭典|Rolex Monterey Motorsports Reunion

カリフォルニアで開催されたモータースポーツの祭典|Rolex Monterey Motorsports Reunion

コークスクリューを下るクーパーモナコMk3(60年)

CAR FEATURES

Rolex Monterey Motorsports Reunion|ロレックス・モンタレー・モータースポーツ・リユニオン

憧れていたレーシングカーが目の前を爆走するイベント

モンタレーカーウィークの一環としてカリフォルニアのラグナシーカサーキットで開催されたモータースポーツの祭典「ロレックス・モンタレー・モータースポーツ・リユニオン」。懐かしいレーシングカーが爆音をとどろかせて走り回るこのイベントに、小川フミオ氏が足を運んだ。

Text by OGAWA Fumio

今年の目玉のひとつは100周年を迎えたBMW

憧れていたレーシングカーが眼の前を爆走する。そんなタイムトンネル感覚が大きな人気を集めるモータースポーツの祭典が、2016年もカリフォルニアで開催された。題して「ロレックス・モンタレー・モータースポーツ・リユニオン」。スイスの高級腕時計メーカーを冠スポンサーにいただくこのイベント、マツダレースウェイ・ラグナシーカ(日本ではラグナセカともいう)で8月20日、21日と“本戦”が行われた。ファンはキャンピングカーを連ねて事前のプラクティスからレース場に入り、戦前、戦後のスポーツカーをはじめ、アメリカ人が大好きなCANAMやトランザムといったレース車両などの走行を楽しむのだった。

ポルシェ910は1967年の米シーブリング12時間レースでハンス・ヘルマンとジョ・シフェールの操縦で4位入賞

ポルシェ910は1967年の米シーブリング12時間レースでハンス・ヘルマンとジョ・シフェールの操縦で4位入賞

100周年を迎えたBMWは戦前の名レーシングカー、328を並べた

100周年を迎えたBMWは戦前の名レーシングカー、328を並べた

OPENERSの読者にも昔のレーシングカーの魅力を知っている人は少なくないだろう。あまり縁がなくても、たとえばスティーブ・マックイーンが好きなら「栄光のル・マン」(1971年の米国映画)やプライベートショットで出てくるシェルビーコブラなどの魅力的なかたちを記憶しているかもしれない。マックイーンは70年代だからだいぶ前だけれど、今でもスポーツカーやモータースポーツはアメリカ人の趣味には欠かせないのだ。

同時期にモンタレーカーウィークの一環として「ペブルビーチ・コンクールデレガンス」や「ザ・クエイル、ア・モータースポーツ・ギャザリング」などが開催される。これらが超のつく富裕層のためのイベントである一方、ラグナシーカでのモータースポーツ・リユニオンはより広い層のファンのためのものだ。レースに出走するクルマは希少価値が高く、買おうとすれば億単位のものばかりだけれど、同時に会場では数多くのユーズトカー専門店やパーツ屋が軒を連ねる。そこでクルマ談義をしたり欲しいクルマの相談にのってくれるのはクルマ好きの来場者の楽しみになっている。

アルファロメオ6C2500(39年)のホンモノが間近で見られるだけでなく実際に走る姿を見物できるのがこのレースの醍醐味

アルファロメオ6C2500(39年)のホンモノが間近で見られるだけでなく実際に走る姿を見物できるのがこのレースの醍醐味

70年に登場した2代目ポンティアック・トランザム(この頃は455=7.5リッターV8搭載)

70年に登場した2代目ポンティアック・トランザム(この頃は455=7.5リッターV8搭載)

2016年の目玉のひとつは、100周年を迎えたBMWが64台のレーシングモデルを持ちこんだこと。大きなブースを設置してミュンヘンのミュージアムやデザインセンターからも車両を運び入れた。航空機のエンジンメーカーだったBMWだが、いかに戦前からモータースポーツでも名声を馳せてきたかわかる展示である。実際のデモストレーションランもあり、「328(1936年発表)ってあんなに澄んだエンジン音だったんだね」などの会話が聞こえてきた。

「ロレックス・モンタレー・モータースポーツ・リユニオン」の楽しみ方はいろいろある。