連載 第5回|優雅な気品を携え、洗練を極める「ティファニー」|TIFFANY & CO.

連載 第5回|TIFFANY & CO.|優雅な気品を携え、洗練を極める「ティファニー」

世界のジュエリーブランド

TIFFANY & CO.|ティファニー

連載|第5回 ティファニー(1)

格式ある伝統を守りながら新たな時代の感性を宿す新境地へと、常にジュエリーを昇華させる「ティファニー」。ダイヤモンド・オーソリティーとしての確たる自信と卓越したクラフツマンシップによって生み出される、このうえなくエレガントなジュエリーは世界中の女性の憧れ。今回は、アメリカが誇るプレミアムジュエラーの魅力を紐解いていく。

Text by NOGUCHI Minako

受け継がれる革新的なブランドヒストリー

ティファニーの輝かしい歴史は1837年に幕を開ける。創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーが、ニューヨークにファンシーグッズとステーショナリーのショップをオープンしたことが始まりだった。宝石を見極める審美眼に優れていたチャールズは、その後、ヨーロッパへ渡り、ダイヤモンドをはじめとする貴重な宝石を数多く買い付けて帰国。崇高なる輝きを携えたジュエリーは、アメリカの上流階級の間でまたたく間に話題となり、1848年、アメリカのメディアは、チャールズを“キング オブ ダイヤモンド”と讃えた。

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ティファニーの創業者、チャールズ・ルイス・ティファニー(1812〜1902年)©Tiffany & Co.

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©Tiffany & Co.

先見の明に長けていたチャールズは、1845年に米国初のメールオーダブック『ブルーブック』の第一号を発行。当初は、フランスやスペインのクラウン ジュエルをリマウントした宝石が掲載され、多くの注目を集めた。この時、カバーに使われたブルーは「ティファニーブルー」と名付けられ、ブランドを象徴するカラーとして、今も愛され続けている。

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ジュエリーデザイナーのジーン・シュランバーゼが「ティファニー ダイヤモンド」を用いてデザインしたネックレスは1961年、映画『ティファニーで朝食を』の宣伝用写真として登場(左)。2012年、創業175年を記念して、新たに豪華なセッティングが施された(右)。写真左:©Tiffany & Co. 右:©Carton Davis

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ニューヨークのシンボル的存在として親しまれているティファニー本店。©Tiffany & Co.

“最高の宝石は人々を惹き付ける力がある”ことを熟知していたチャールズは、1878年、キンバリー鉱山で発見された287.42ctの世界最大級のイエローダイヤモンドを購入。最も美しい色彩と輝きを放つ128.54ctのクッションシェイプにカットされた貴石は「ティファニー ダイヤモンド」と名付けられ、世界各地で公開された後、現在はニューヨーク本店で展示。多くの人々を魅了し、ハイジュエラーとしての地位を確立させた。

1886年には、エンゲージメントリングの代名詞といえる6本爪の「ティファニーセッティング」を考案。以来1世紀以上の時を超え、今なお世界中の花嫁の憧れの的となっている。

現在のティファニー本店が位置するニューヨーク5番街57丁目に移転したのは、1940年のこと。ロウアーマンハッタンより移転を繰り返し、現在の場所へ。ニューヨークの最も華やかなエリアのランドマーク的存在として、毎日多くの人々で賑わっている。

Page02. 130年の時を超えて愛される“伝説”のエンゲージメントリング