クラフトマンシップを垣間見る|Ermenegildo Zegna

Ermenegildo Zegna|クラフトマンシップを垣間見る

FASHION FEATURES

Ermenegildo Zegna|エルメネジルド ゼニア

100年以上にわたる揺るぎないこだわりと誇り

エルメネジルド ゼニアのクラフトマンシップを垣間見る(1)

スーツ生地メーカーとして不動の地位を築いた後、既製服の分野でも成功を収め、現在ではイタリアのみならず世界を代表するメンズファッションブランドのひとつとして支持されている「エルメネジルド ゼニア」。熟練の職人によるその最上級の着心地と完成されたシルエットは世界中のエグゼクティブや著名人から賞賛されている。今回、その歴史を紐解きながら、昨年3月銀座にオープンしたグローバルストアを紹介する。

Illustrations by SORIMACHI AkiraPhotographs by jamandfixText by KURANO RohanEdit by ANDO Sara (OPENERS)

歴史から紐解くエルメネジルド ゼニアの魅力

1910年にイタリアのビエラ近くのアルプスの町トリヴェロで、初代エルメネジルド・ ゼニアによって「ラニフィーチョ エルメネジルド ゼニア(ゼニアのウール工場)」が設立された。当初、僅か4台の織機によって生産を開始した彼らが目指したのは、「世界で最も美しい」ファブリック。その言葉を100年もの間守り続けてきた理由は、原毛の選択から仕上げまでの生産の全工程を一貫して自社工場で行ってきたからだ。つまり、品質への揺るぎないこだわりと、熟練の職人技術を支える科学技術の採用にあるといってもいいだろう。

0-A-Ermenegildo-Zegna---Founder

エルメネジルド・ ゼニア氏

0-B-Lanificio-Ermenegildo-Zegna_01
0-C-Lanificio-Ermenegildo-Zegna_02

ラニフィーチョ エルメネジルド ゼニア(ゼニアのウール工場)

当然原材料にもこだわっている。使用されるウールはメリノウールのなかでも最高品質の「スーパーファインウール」のみ。毎年、オーストラリアのオークションで最高品質のウールのみを買い付けている。ウール以外のキッドモヘアやカシミア、アルパカ、ビキューナといった獣毛も最上級のものを採用している。

創業当初からウールにこだわっているだけのことはあり、多くの名作と呼ばれる服地を手掛けてきた。ウーステッド糸に強い撚りをかけたファブリック「ハイパフォーマンス」や「トラベラー」はシワの回復力に優れている。そんな実用性から湿度の高い日本でも愛されている。

0-D-Australia_Merino
0-E-Australia_ph.-by-Mattias-Klum
0-E-Australia_ph.-by-Mattias-Klum
0-D-Australia_Merino

上品な光沢感と柔らかな触感で定番人気を誇る「トロフェロ」やシルクをブレンドした「トロフェロ600」など、ラグジュアリーな服地もよく知られている。またジー ゼニアで採用されている「TECHMERINO」はメリノウールに加工を施すことにより、春夏は通気性に優れ、秋冬は保温性を備えるという科学的な技術を生かしたファブリックである。

「ラニフィーチョ エルメネジルド ゼニア(ゼニアのウール工場)」から生まれる高品質な服地は全世界共通のクオリティを保ち、世界のアパレルブランドの服地として、有名テーラーに欠かせない服地ブランドとして、長く愛され続けているのである。

0-D-Australia_Merino
0-E-Australia_ph.-by-Mattias-Klum

Page02. ブランドの世界観が反映された気品と高級感に溢れたストア