世界最高峰のドライバーズカーとの暮らし方|BENTLEY
CAR / FEATURES
2016年5月16日

世界最高峰のドライバーズカーとの暮らし方|BENTLEY

BENTLEY|ベントレー

ベントレーとの充実した生活のために重要なこと(1)

世界最高峰のドライバーズカーであるベントレー。高度なメカニズムを有する同車だが、特に昨今のモデルについては驚くほど故障が少ないという。さらに、英国本社で研修を受け、深い知識と高い技術を備えたスタッフがメンテナンスを行うほか、充実のメインテナンス制度とワランティシステムも用意されている。今回は、ベントレーとの充実した生活のためにベントレー東京&大阪が提供している、さまざまなサービスについて取材した。

Photographs by ARAKAWA MasayukiText by OGAWA Fumio

故障なく動くというのも“作りのよさ”

いわゆる“いいもの”の定義とはなんだろう。ベントレーが優れた製品の中でもトップクラスに位置するのは衆目の一致するところ。ずっとバリューを維持している。ベントレーの価値を守る要素は多い。そのなかには、サービス体制がある。

クルマは、ひと昔前に較べると、整備の手間がうんと減っている。始動点検という言葉を教習所で習った人もいるだろうが、いまやほとんど死語。クルマは壊れにくくなっている。ベントレー車も例外ではないようだ。

02The Essence of BENTLEY

コーンズ・モータース株式会社マネジメント室
マーケティングマネージャーの土田裕之氏

02The Essence of BENTLEY

フライングスパー V8

「驚くべき、と言いたくなります」。ベントレーの販売を手がけるコーンズ・モータース株式会社マネジメント室でマーケティングマネージャーを務める土田裕之氏はそう語る。東京・青山のベントレー東京のショールームで会った土田氏は、圧倒的な動力性能を誇る、昨今のベントレー車の故障の少なさに驚きを隠せないとする。

「大きなエンジン、複雑な構造のエアサスペンション、それに(車種によって)フルタイム四輪駆動技術と、高度なメカニズムを持つのが、ベントレー車の特徴です」

ベントレー東京のショールームにそのとき置かれていたのは、「コンチネンタルGT」と、「フライングスパー」。前者は4座クーペで、後者は余裕あるサイズのセダン。ともに、大排気量エンジンに、フルタイム4WDシステムを特徴としている。ベントレーの魅力とは、バランスのよさにある。最低でも500馬力を超える超ド級のパワーを持つ大型エンジンを搭載しつつ、見た目が美しく、加えて、たとえクーペでも大人4名が快適に乗車できるのだ。

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フライングスパー V8のエンジンルーム

「ベントレー車のパッケージングは見事です。意外と短いボンネットスペースに、限りなく小さく設計された多気筒エンジン、大人4名が無理なく座れるキャビン、そして4名分の荷物が収納できるトランク。実はスタイリッシュな2ドアも例外ではないんですよ」

ベントレー車の“作りのよさ”というと、ハイスペックなメカニズムや、インテリアのぜいたくな質感をすぐ思い浮かべる人も多いだろう。いっぽうで、機械として故障なく動くというのも“作りのよさ”なのだ。

壊れにくい。しかし、トラブルフリーと、メインテナンスなしでほうっておいていい、というのとは、少しわけが違う。高性能を支える複雑なメカニズムを最高の状態で維持するのは、オーナーにとって重要なことだろう。そのために、定期点検は大事である。ベントレーのサービスプログラムはユニークだ。本国が策定したプログラムによると、3年に4回の点検を行うことになっている。1年に1回ずつの、3回ではないのが、ベントレー流だ。

ふつうのメーカーより多い、1回ぶんとは、なんだろうか。

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コンチネンタルGT エキゾーストのまわり。ドライバーの目に触れない部分までクラフツマンシップが息づいている。

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土田裕之|TSUCHIDA Hiroyuki
コーンズ・モータース株式会社マネジメント室マーケティングマネージャー
同社にて輸入業務、セールスを経て、2012年より現職。

Page02. 重要なのは“ハイブランドを安心して乗り続けられるか”

BENTLEY|ベントレー

ベントレーとの充実した生活のために重要なこと(2)

重要なのは“ハイブランドを安心して乗り続けられるか”

クルマのバリューで重要なこと。ご存知の方もいるだろうが、クルマのグラブボックスに収まっている整備手帳に記された内容が、リセール時にクルマの価格を左右することもある。クルマの履歴で重要なのは“誰が整備を行ってきたか”だ。

製品知識を備えた正規のサービス工場でのメインテナンスは、クルマにとって、もっとも正しい履歴である。ベントレー車では、その理由がちゃんとある。

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ベントレー東京(コーンズ・モータース)マスターテクニシャンの榎本哲也氏(左)と田村光弘氏

「ベントレーモーターズでは、世界的に、マスターテクニシャンという制度を採用しています」。土田氏は説明してくれる。

「たとえば、フラッグシップに位置づけられているミュルザンヌは、マスターテクニシャンが整備することになっています。認定されるには、本社のある英国クルーで3週間の研修を受け、のちに筆記、車両診断、コーチング、そしてお客様への接客対応といった項目で合格点を取る必要があります。かなり難易度の高い資格です」

精密なメカニズムの知識にとどまらず、ベントレーの哲学を理解し、オーナーとのコミュニケーションスキルを習得する。その能力を本社から認められたマスターテクニシャンは、ベントレー東京とベントレー大阪のサービス工場にいる。もちろん、この資格取得を目指すメカニックたちの士気は高く、腕もたつと、オーナーからは評価が高い。

02The Essence of BENTLEY

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「ベントレーモーターズは、自分たちがいかに精密な製品を作っているか、そしてその価値を維持することの重要性を大変強く意識しています。そのためのマスターテクニシャン制度ですし、もうひとつ、初回点検というプログラムもベントレーならではです。新車の場合、走行距離1600kmを目安に、いちど徹底的に点検します。私たちが扱っているブランドの中で、これはベントレーだけの特徴です。また、この走行距離はエンジンの「慣らし」の期間と位置づけており、現代の自動車では非常に珍しい「表現」と言ってもいいでしょう。今は量産車を含め、年次点検前の初回点検を廃しているケースが多いのですが」

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マスターテクニシャンには英国のベントレー本社より認定証が授与される

土田氏は、初回点検の重要性は小さくないとみている。機械というのは、多くの場合、使いはじめのメインテナンスが大事だ。新しいときの整備が重要で、それがのちに、高い精度を維持することと、故障が起こりにくいことにつながるものだ。ベントレーはそのことをよく理解しているといえる。

「通常なら、1年に1回、3年で3回の点検ですが、ベントレーは3年で4回の点検です。初回でトラブルが見つかることはまずありません。でも、トラブルを見つけるためというより、精度を維持するための確認作業と考えていただくといいでしょう」

そしてもうひとつ、初回点検には、大きなメリットがあるそうだ。

Page03. 安心のベントレーケアプログラムとワランティシステム

BENTLEY|ベントレー

ベントレーとの充実した生活のために重要なこと(3)

安心のベントレーケアプログラムとワランティシステム

「私たちが大事だと思っていることがあります」と土田氏は言う。

「お客さまとのコミュニケーションです。なにか問題点を感じていらっしゃらないか。なにかお求めでないか。お会いしたときは、必ずそれをうかがうようにしています。その接点は多ければ多いほど、お客様のメリットにもなると思っています。そこにあって、ひとつ重要な機会が、乗り出してすぐの初回点検です」

02The Essence of BENTLEY

02The Essence of BENTLEY

ベントレー東京(コーンズ・モータース) 東雲サービスセンター フロント

初回点検は、車両の高い性能を維持するためと、自分の要望をセールススタッフに伝え、ベントレーのある生活の満足度を上げることにつながる。だからオーナーにとって、とても重要な機会となる。そのことをベントレーモーターズ(と日本でのスタッフ)が理解して、顧客との良質なコミュニケーションの核としていることは大いに評価すべき点なのだ。

ベントレー車には、新車購入から3年間メインテナンスが受けられるベントレーケアプログラムが付帯している。メーカー指定の初回点検と整備、12カ月、24カ月、36カ月目の法定点検およびメーカー指定の点検と整備が無料で行われる。新車登録時から3年目または走行距離4万8,000kmのいずれかまでは、メーカーが指定する消耗品の交換も、その内容に含まれる。加えて、エマージェンシーアシスタンスサービスも付帯され、24時間、365日体制で、専用のオペレーターが万一の際の対応をサポート。

ワランティシステムも、もうひとつの、オーナーにとって心強く感じられる制度だ。新車登録時から3年間が対象で、走行距離無制限。取扱説明書に準じた取り扱いにもかかわらず故障が発生した場合、無料で修理の対象となるという。

02The Essence of BENTLEY

「1年あるいは2年の延長保証制度も、オプション(有償)として用意されています。また、ベントレー認定中古車をご購入のお客様も1年間、距離無制限で保証が受けられます」。土田氏はそう説明する。

ベントレーの全天候性を生かしてウィンタースポーツを楽しもうというオーナーもいるだろう。コンチネンタルGTシリーズやフライングスパー・シリーズ(そしてこのあと登場するSUVの「ベンテイガ」)のフルタイム4WDシステムの恩恵は大きい。例えばベントレー東京 正規サービス工場では、夏タイヤと冬タイヤ、それぞれの交換時に、必ず無償のコンディションチェックも行う。常に一歩先を見据えたこのサービスは、お客様からも好評を頂いているそうだ。。

02The Essence of BENTLEY

02The Essence of BENTLEY

「現行モデルはいうまでもなく、「アルナージ」など少し古いベントレー車にお乗りの場合も、コンディションチェック等で、気軽に私たちのサービス工場を訪れていただきたいです。もし正規ディーラー以外で中古車のベントレーをお買い上げ頂いたとしても、整備は正規ディーラーが安心ですし、メインテナンス費用も意外にリーズナブルに行えるんですよ。ベントレー車のあらゆる整備のご相談を私たちは全力でサポートします」。土田氏はそう語る。

自分とクルマのことを知ってもらうのが、充実した生活を(ベントレーとともに)送るために、とても重要なことだ。そしてクオリティの高いサービスを受け続けていることが、クルマの状態の証明であり、次のオーナーに引き渡すときに大きな価値となって返ってくるのである。

まとめになるが、ベントレーの「買い方」における柔軟性、メインテナンス体制の充実さを見聞きするに、同車は想像以上に現実的な選択肢になるのではないかと思う。嗜好品としてクルマを楽しむユーザーの有力ブランドとして、今後も目が離せない。


【サービスセンターインフォメーション】

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ベントレー東京(コーンズ・モータース)
東雲サービスセンター

ベントレーのほかに、コーンズ・モータースが取り扱っているランボルギーニ、ロールス・ロイスのサービスセンターも設置されている。

東京都江東区東雲2-5-6
Tel.03-3527-5511

問い合わせ先

ベントレー東京(コーンズ・モータース)

Tel.03-5413-2145

(月曜〜金曜 10:00-19:00、土曜・日曜・祝日 10:00-18:00、無休)

http://www.cornesmotor.com/bentley/

           
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