隠すことで色気は生まれる|JOHN LOBB

JOHN LOBB|隠すことで色気は生まれる

JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョン ロブ

品のある色気をもった靴「BAY」

シューレースをあえて隠したスマートなデザイン

目に映るものだけがすべてではない。見えない部分があるからこそ、ひとは想像力をかき立てられる。その結果、見えてくるのは内面の美。このような遊び心と美学に満ちた靴が、今季の新作として誕生した「BAY(ベイ)」である。

Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Text by ITO Yuji

見えない要素を残すのも美徳のあらわれ

いまファッションでいうところの“色気のある服”は、見せることよりも隠すことが重視されている。かつては露出過多なデザインをセクシーだとする時代もあったが、そうしたストレートな表現が避けられているのが現状だ。スーツひとつをとっても、きちんとタイドアップし、3ピースで正統な着こなしをしているほうが、時代感とマッチしているうえに、凛々しく色気も漂う。

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この背景にあるのが、日本人がもつ独特な陰をよしとする美的感覚にある。情報をとらえるという面でいえば、すべて白日のもとにさらけ出したほうがわかりやすいかもしれないが、人やモノの魅力というのは、それがすべてではない。そのことを説いた名著が谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」である。

陰り、曇り、暗がりという目に見えない部分があるからこそ、陰翳の美は成立する。このことをひも解いてみると、多少曖昧な部分を残したほうが、ひとは興味をかき立てられ、その隠れた魅力を知りたくなる、ということがいえるのではないだろうか。このロジックに当てはまる靴としてジョンロブの2016SSの新作「BAY(ベイ)」を紹介したい。

カジュアルをシャープに、ドレスにリラックス感をプラス

ジョンロブの今季の新作におけるコンセプトは、靴づくりの原点に立ち返るということ。そのうえで軽さやしなやかなはき心地といった快適性を追求し、これまでにないデザインの靴たちが登場する。そのなかで、もっともデザイン的なギミックに富んだ一足が「ベイ」である。

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プレーントゥのシンプルなデザインながら、外羽根部分にはあるアイレットはたったひとつというつくりは実にキャッチー。構造としては羽根の内側にレザーの筒をあしらい、そこにシューレースを通すことで見せないデザインを成立させている。見た目をミニマルにすることでカジュアルにシャープさを、そしてドレススタイルにはほど良い脱力感をもたらしてくれるのも、この靴の魅力といえる。

今季のコンセプトにふさわしく、ウェルテッドシューズながら物理的に可能な限り軽く、柔らかく仕上げられた「ベイ」はフィット感も高く、デザインが新鮮なだけに、いつものコーディネートを一変させる力をもっているともいえよう。すべてをつまびらかにしたくない、大人の男が選ぶべき靴としておすすめしたい。

モデル名|「BAY(ベイ)」
色/素材|Black,Parisian Brown,Bruinn/Suede
ラスト|8695
ソール|シングルレザーソール(ナチュラル)
製法|グッドイヤーウェルト製法
価格|24万8400円
サイズ5E~9.5E

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問い合わせ先

ジョン ロブ ジャパン

Tel. 03-6267-6010

http://www.johnlobb.com/jp