日本に上陸した新型X1に試乗|BMW

日本に上陸した新型X1に試乗|BMW

CAR IMPRESSION

BMW X1|ビー・エム・ダブリュー X1

日本に上陸した新型BMW X1に試乗

つきあいやすいSUV

今年、フルモデルチェンジを受け、日本でも10月より販売が開始されたBMWのコンパクトSUV「X1」。従来型の後輪駆動ベースより、「2シリーズ アクティブツアラー」や同「グランドツアラー」などと同様のFFベースのプラットフォームを採用したのが最大のトピックだ。モデルラインナップの中間グレードに位置するX1 xDrive 20iに、モータージャーナリスト小川フミオ氏が試乗した。

Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki

眼目はシャシーの共用化と後席スペースの拡大

BMW「X1」がフルモデルチェンジ。最大の眼目は、前輪駆動のシャシーを使ったところにある。初代X1は、先代3シリーズ(E90)をベースに開発されたモデルだった。ステーションワゴンとSUVのハイブリッドともいえるスタイリングゆえ、メーカー自身が、SAV(スポーツアクティビティビークル)と新たに定義したほどだ。

新型X1は、スポーティな雰囲気を漂わせていた先代に対して、だいぶイメージが変わった。全高が30mm高められるという数値ばかりだけでない。スタイリングが、より一般的なSUVになった。先代のキャラの立った雰囲気を好んでいた人は、これを(ちょっと)悲しむかもしれない。

BMW X1|ビー・エム・ダブリュー X1
BMW X1|ビー・エム・ダブリュー X1

「よりBMW Xモデルらしい、たくましく力強いスタイリング」とは、新型X1を定義して、BMW AGの日本法人、BMWジャパンによる表現だ。フルモデルチェンジの眼目は、少々勝手に想像させてもらうと、2シリーズアクティブツアラーおよび同グランツアラーとシャシーを共用してのコストダウンと、「後席スペースを大幅に拡大」(BMWジャパン)というパッケージングの見直しにあるのだろう。

前輪駆動モデルと定義すると、ただし、BMWジャパンでは「そうではなく4WD」と異議を唱える。日本におけるラインナップでは、sDrive(エスドライブ)と呼ばれる前輪駆動モデルは限定的な設定だからだ。車種構成は、エンジンを中心にみると、大きく3種類。駆動方式でみると、さきに触れたように2種類。ベースモデルは、1.5リッター3気筒搭載の18iで、これは前輪駆動のsDriveのみ。あとはすべて、オンデマンド式の4WDシステムであるxDrive(エックスドライブ)を備える。

BMW X1|ビー・エム・ダブリュー X1
BMW X1|ビー・エム・ダブリュー X1

中間グレードは、2リッター4気筒の20i。その上に、同じ排気量ながら、よりパワフルな25iが設定されている。X1 xDrive 20iが、141kW(192ps)の最高出力と、280Nmの最大トルクを持つのに対して、X1 xDrive 25iは、それぞれ170kW(231ps)、350Nmとパワフルだ。

フロントマスクは大きなエアダムと、吊り目のヘッドランプ、それに上のほうが湾曲した立体的なキドニーグリルと、かなり力強い。ほかのBMW「Xシリーズ」とのファミリー・リゼンブランス、つまり一族であることがひと目でわかる意匠が採用されている。

一族といえば、さきにも触れたように、内容的には、「2シリーズアクティブツアラー」との近さが想像できる(ホイールベースも同一だし)。少なくとも側面から観た際のウィンドウグラフィクスと、ダッシュボードやシートの造型を含めたパッケージングは、いい意味では、機能的な使いやすさをすべて継承している。悪い意味では、特別感に乏しい。ただし、これら2台を同時に買って変化を楽しもうというユーザーはいないだろうから、これでいいのだ。

運転すると、しかしながら、X1 xDrive 20iはかなりよかった。違うクルマだと思ったほどだ。