NISSAN LEAF|日産 リーフ 第6回

NISSAN LEAF|日産 リーフ 第6回

暮らしのなかでこそわかるクルマの魅力

NISSAN LEAF|日産 リーフ

日産リーフを導入! 第6回

「オーナーズ・ミーティング」潜入記

国内の累計販売台数1万2000台、全世界で2万5000台を突破したリーフ。この実績を記念して3月18日、東京・お台場のホテル「グランパシフィック LE DAIBA」にて、リーフのオーナー向けイベント「Nissan LEAF the new owner’s meeting 2012」が開催された。会場にはリーフのオーナー約150名、そしてCMに出演している坂本龍一氏やアンバサダーの勝間和代氏らが出席し、電気自動車を活用した生活やクルマ社会の未来についての議論がかわされた。

Text by KASE Tomoshige

村上龍と坂本龍一の軽妙なトークから

やや肌寒さの残る3月中旬、東京・お台場のホテルへ向かう。会場は結婚式などがおこなわれるいわゆる大広間である。正面には大きなモニターとひな壇、リーフのオーナー150組は、分かれて円卓に着席している。そして両サイドには長いテーブルに料理が用意されていた。昼食をとりながらの気取らないミーティングという演出であるが、リーフのオーナーの間には、若干の緊張した空気が漂っているような気がした。

午前11時過ぎ、ひな壇に作家の村上龍氏と音楽家の坂本龍一氏、日産の役員である渡部英朗氏が登場し、トークセッションが始まった。司会進行はアナウンサーの小宮悦子氏である。

電子書籍の制作・販売の会社「G2010」を立ち上げ、つねに文壇に新風を送ってきた村上氏と、「モア・トゥリーズ」など、エコロジーに対するさまざまな取り組みを継続しておこなってきた坂本氏。文学と音楽、ジャンルは違えども「革新」の姿勢を保持し続ける両名に注目が集まった。

まず乗り心地についてきかれたふたり。坂本氏は「クルマとは違うカテゴリーのなにか、という感じのですよね。アイススケートのような」と答える。いっぽう村上氏は「そうだねえ、僕はウィンドサーフィンのように、風のようにすーっと進む感じがしたね」と答える。「うまいこというなあ、さすがに作家」と坂本氏。「渡辺さん、キャッチコピーに使って結構ですよ」と村上氏。こんな気取らないやりとりからスタートしたトークが、やや肩に力の入った会場の雰囲気をうまくやわらげてくれた。

坂本氏がニューヨークのエコ事情について語る。「イエローキャブは、ここ数年でハイブリッドもしくはEVになっていくそうです。またハドソン川とイーストリバーでは潮力発電をおこなう予定だとか。ニューヨークはいま、エコタウンとして生まれ変わろうとしていますね」。そんなニューヨークの街と相性抜群のクルマこそ、リーフなのではないだろうか。

エネルギー事情、スマートグリッド、はたまた現行の政治から若者のクルマ離れまで、さまざまな話題に及んだ30分間のトークセッションは、瞬く間に終了。村上氏の「政治がダメなら民間が頑張ればいい。どんどん前に進みましょう」という最後の言葉はじつに印象的で、会場から大きな喝采があがった。

不便を楽しむ余裕アリ

第一部のトークセッションが終了すると、歓談と会食に。会場は一気にリラックスムードとなった。ちなみに今回集まったのは首都圏在住のオーナーだけではない。京都、神戸、大阪。もちろん自らリーフを運転してこのミーティングに参加しているのだ。つまりはこれまでレポートしてきたようなリーフ独特の走行方法を熟知し、給電地点を把握して計画を立て、みずから工夫を重ねてきているオーナーたちが数多くこの場にいる、ということになる――第二部のトークセッションでは、そんなオーナーたちの“顔”が垣間見えるやりとりもあった。

第二部の司会はおなじく小宮悦子氏。そしてアンバサダーの勝間和代氏と、日産リーフの開発者2名が壇上に上がった。そしてオーナーたちへの事前アンケート(評価している点、困っている点など)をもとにディスカッションが進行した。

静音性、安全運転を心がけるようになったこと、エコロジーに配慮していることなど、「評価している点」はじつにさまざま。だが困っている点は、ほとんどの回答が「走行距離が短い!」であった。インフラの整備の問題や走行方法の工夫などについて、勝間氏が開発者たちにどんどん切り込んでいく。

結局EVをもっと快適に、もっと簡単に乗りこなせるようになるためには、あらゆる面でさらなる進化が必要だ、という結論ではあった。しかし、「ちょっと不便」な現状のリーフも、オーナーたちは楽しんでいるように思えてならなかった。というのも会場で、「10回も充電してここまできた」「このミーティングが終わったらロングドライブに行く」といった声を拾うことができ、オーナーたちはリーフに対して「手がかかるけどかわいいやつ」という印象をもっているように感じたからだ。

最後はホテル近くの屋外スペースにて、リーフ150台、オーナー150組の壮大な記念撮影をおこない、ミーティングは終了。午前中降っていた雨は上がり、みな晴れやかな面持ちでフレームに収まった。居住地も年齢層もさまざまなリーフのオーナーたち。しかしそこに共通するのはあたらしい技術に対する敬意と、多少の不便は楽しもうとする余裕。そんなメンタリティが、リーフのオーナーには確かにあった。それはとても成熟した大人の考え方のような気がした。

Nissan LEAF the new owner’s meeting 2012
日時|3月18日(日)
時間|11:00~14:45
会場|ホテル「グランパシフィックLE BAIBA」、青海J地区特設会場
出席者|坂本龍一(音楽家)、村上龍(作家)、勝間和代(経済評論家)、小宮悦子(アナウンサー)、リーフオーナー150組