MATSUNAGA Manabu|vol.7 ロベール・タタンの庭

MATSUNAGA Manabu|vol.7 ロベール・タタンの庭

carnet de jardin タイムカプセルの庭へ

MATSUNAGA Manabu|松永 学

vol.7ロベール・タタンの庭

『欲望と言う名の庭』ー旅の最後の終着庭

ロベール・タタン(Robert Tatin、1901年生まれ-1983年没フランスの芸術家)
世界中を放浪したあと郷里に戻って21年かけて自分の世界を庭で表現した。

Photos & Text by MATSUNAGA Manabu

vol.7 ロベール・タタンの庭 01
vol.7 ロベール・タタンの庭 02

ロベール・タタンは生涯の大半を旅した芸術家でもあった。生まれた土地はかつてはロワール川の主要な街であったLavalという街、ブルターニュかロワール地方なのか、いまひとつアイデンティティーが薄いのは立地的な関係からなのだろうか。ここに生まれ育ったロベール・タタンは思春期までここで暮らし長い旅に出る。当時サーカスやハレー彗星を体験することで、のちの作風にも影響をもたらしたようだ。必然的にアール・ブリュットという名の旗手になったのちはジャンルの越えた表現者になっていく。旅を終えた彼は古今東西の神を楽園の庭に仕立て、ここで生涯を閉じた。

vol.2シュバルの理想宮vol.5レイモン・イジドールの庭と似ているかもしれない。でも、想像のみの前者と決定的にちがうのは真のアーチストだったこと。芸術と哲学を基礎として作られた欲望という名の庭であることだ。ここに舞い込んでしまったら、気に入った一角に佇み流れる雲を数えたい。

ミュゼーロベール・タタン公式サイト
http://www.musee-robert-tatin.fr/infos-pratiques/horaires/

ABOUT
MATSUNAGA Manabu

写真家。北海道根室市生まれ。父の影響で小学生から写真をはじめる。暗室デビューも同時期。高校卒業後上京。日本大学芸術学部写真学科卒。学生時代はアルバイトに明け暮れる。アングラアマチュア音楽バンドで、舞台演出写真スライドショー&キーボードを担当。欲しいレコードを買うために、マニアックなレコード店が多かった新宿駅界隈が庭となる。日本デザインセンター入社後、2年間で退社。フリーフォトグラファーになる。その後フランス・パリに移住。雑誌を中心にルポルタージュやポートレイトなどで幅広く活躍。昨年2009年12月より、『carnet de voyages』というタイトルで旅をテーマとしたweb写真集を発表している。iPhone+iPad+iPodTouch用アプリ(PhotoHorloge)でも展開中! パリ発『webマガジン chocolatmag』ではビジュアルを担当。コラム内”chocolat papa356J”で毎日更新の写真コラムもはじめる。叔父はジェイムス・ジョイスの翻訳で有名な、日本の英文学者・翻訳家である柳瀬尚紀氏。 オフィシャルサイト http://www.manabu-matsunaga.com/ carnet de voyages http://www.manabu-matsunaga.com/voyages/