エコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える

エコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える

暮らしのなかでこそわかるクルマの魅力

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エコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える

現在、OPENERS編集部にある長期リポート車はじつは、すべてエコカーと呼ばれるもの。しかし、ひと括りにエコカーと言っても得意な領域や使い勝手はまったくちがう。そこで、はじめて3台を集め、それぞれの特徴を考察した。

Text by MATSUO Dai
Photos by ARAKAWA Masayuki

街なかでしか乗らないならリーフで十分

まず、最新の長期リポート車である日産リーフ。電気だけで走ることができる注目モデルだが、これまでのリポートでも記したとおり、電気を満充電にして120km程度の走行といったところだろう。そのさいに消費する電力は24kwhなので月に1,000km走行するのなら200kwhの電力を消費することになる。

コストはどのくらいかかるのだろうか? 東京電力の電気料金は細かく分けられているので、たとえば一般的な家庭より多くの電力を消費する場合のプランである従量電灯Cで契約した場合、家庭全体で使用する電力が最初の120kWhまでは1kWhにつき17円87銭、120kWhをこえ300kWhまでが1kWhにつき22円86銭、これを超過すると1kWhにつき24円13銭となっている。それをそのまま200kwhの電力消費にあてはめると120×17.87+80×22.86となり、リーフを1カ月1,000km走行した場合の電気料金は3,973円20銭となる。レギュラーガソリンの平均価格が145円とした場合は同等の金額で27.4ℓを給油することができる程度だ。さらにオール電化プランをはじめ、最適なプランを選べば、じつは家計のめんでもリーフは優れているという試算が可能である。

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E350の3.5リッターディーゼルエンジンはカバーによってその中はほとんど見えない

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もはやおなじみのプリウスのハイブリッドユニット

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3気筒エンジンと見まちがえるようなモーターのデザインは日産リーフ

ところが、実際にはそうもいかない。それは長距離走行にたいするサポート体制の不備だ。リーフの長期リポート第2回で紹介したように、東京、神奈川の一般道および東名高速を除けば、まだまだ充電スポットが不足している。せっかくリーフを手に入れても、長距離走行が中心となる場合は目的地までたどり着けないという状況が今後も予想される。

長距離走行にはメルセデスか

翻って、長距離走行に圧倒的なアドバンテージをもつのが、メルセデス・ベンツのE350ブルーテックだ。燃料タンク容量が80リッターもあり、高速道路を中心とした走行なら15km/ℓ程度(JC08モード燃費は12.4km/l)走ることができるので、いちどの給油で走れる距離は1,200km程度となる。これはリーフの実に約10倍の航続可能距離である。それにメルセデスならではの上質な乗り味が備わっているから、ロングドライブをしても疲れないというアドバンテージもある。また、街乗りのシーンにおいてもよほどの悪条件が重ならなければ、10km/ℓを下まわることはない。そのうえ、540Nmという強大なトルクが、わずか1600rpmから得られるので、ストップアンドゴーの多い都心でもまったくストレスを感じることなく走らせることができる。

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フロントシートは三台とも十分な居住性を持つ。メルセデスのみ他の2台とくらべかなりヒップポイントが低い

ただ、ネックとなるのがその価格だ。872万円というプライスタグがつけられている以上、誰にでもおススメできるというわけにもいかない。また、今年中にはE300ブルーテックハイブリッドの上陸もうわさされている。こちらは、250CDIに搭載される2.2lディーゼルとモーターによるディーゼルハイブリッド。最高出力150Kw、最大トルク500Nmを発生するエンジンにモーター組み合わせ、燃費は23.8km/ℓを実現するとしている。なお、軽油の平均価格を127円としてみた場合、1カ月1,000km走行する場合、4万2000円となる。