名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグ『しあわせへのまわり道』|MOVIE
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2015年8月31日

名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグ『しあわせへのまわり道』|MOVIE

MOVIE|名優パトリシア・クラークソンとベン・キングズレーがタッグ

イサベル・コイシェ監督によるハートフルストーリー『しあわせへのまわり道』

人気の女性書評家とタクシー運転手。性別も生い立ちも、思想もまったくちがうふたりの男女が、自動車の教習をとおしてあたらしい人生を切り拓いていくハートウォーミングな物語『しあわせへのまわり道』。8月28日(金)より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開される。

Text by YANAKA Tomomi

雑誌ニューヨーカーに掲載されたエッセイを映画化

2002年に雑誌『ニューヨーカー』に掲載されたキャサ・ボリットの実体験を綴ったエッセイを原作にアレンジをくわえ、自動車運転の教習がおもいもしないカタチで“人生のレッスン”へと変わっていく『しあわせへのまわり道』が日本でも上映される。

監督には、『死ぬまでにしたい10のこと』(2003年)で世界にその名を知らしめ、菊地凜子を主演に迎えた『ナイト・トーキョー・デイ』(2009年)などでも知られるイサベル・コイシェ監督。

主演にはこのシナリオに心底ほれ込み、映画化のきっかけをつくったという実力派女優パトリシア・クラークソンが、夫の浮気をきっかけに人生を見直す等身大の女性の姿を体現。また相手役のインド人タクシー運転手には、こちらも演技派でオスカー俳優のベン・キングズレーが演じ、パトリシアとの見事なコントラストを織り成している。

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タクシー運転手からレッスンを受けることになったウェンディ

マンハッタンに暮らす売れっ子の書評家ウェンディは順風満帆の人生を歩んでいた。しかし、長年連れ添った夫がすきま風の吹いた結婚生活に見切りをつけ、浮気相手のもとに走ったことからあっけなく崩壊してしまう。

これまでの生活では夫に運転を任せきりで、自分が運転をすることも、免許さえもなかったウェンディ。しかし、そんな現実と向き合うためウェンディは、忘れ物を届けにきてくれたことがきっかけで知り合ったインド人タクシー運転手のダルワーンの指導のもと、免許取得を目指すことに。

宗教も文化も階級も対照的で、伝統を重んじる堅物のダルワーン。紳士的なダルワーンと出会い、彼による運転のアドバイスが過去の美しい思い出にしがみつくウェンディの心を次第に変えていく。

これまで想像することもなかった他人の人生におもいを馳せ、自らの生き方をも見つめなおしていくウェンディ。ありのままの自分を見出したウェンディの物語は、“いつだって人生は再出発できる”という温かいメッセージが根底に流れている。

『しあわせへのまわり道』
8月28日(金)より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国ロードショー
監督|イサベル・コイシェ
出演|パトリシア・クラークソン、ベン・キングズレー、ジェイク・ウェバー、サリター・チョウドリー、グレース・ガマー
配給|ロングライド
2014年/アメリカ/90分/原題『Learning to Drive』
http://www.shiawase-mawarimichi.com

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