いまという時代感をとらえたモンクストラップ|JOHN LOBB
FASHION / MEN
2015年8月21日

いまという時代感をとらえたモンクストラップ|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョン ロブ

足元にヌケ感をもたらす新作「MORVAL」

正解のない時代に選ぶべき一足

ここ数年、メンズファッションは多様化の道をたどりつつある。トラッドやプレッピーといったものが注目を集めたかとおもえば、3ピースでドレスアップというオーセンティックなスタイルも健在。そうした時代のなかで買っておいて間違いのない一足が「MORVAL(モーヴァル)」だ。

Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Text by ITO Yuji (OPENERS)

あたらしき時代のドレスコードをめぐる旅

本来、ファッションの自由度が高まるというのは、メリットである。しかし、メンズにおいてはそれが悩みの種となる場合もある。その現象のひとつがビジネスシーンでのドレスコードの変化だ。それまでは、ただスーツ(背広ともいう)を着ていればいいという時代に、ジャケパンでもっと自由にお洒落を楽しみたい、という潮流がくわわりはじめた。

結果としてこの現象はメンズファッションのボトムアップに貢献したのだが、それをきっかけに自由度はさらに広がりを見せている。

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スポーティ、ヌケ感、リラックス、そしてエフォートレス。例を挙げればキリがないが、これらのキーワードすべてに共通しているのは、もっと楽にお洒落を楽しみたいということ。

ただし、楽とルーズなのは紙一重。その一線を超えるか否かで印象はまったく別のものとなる。そのためにも、足元にはこだわりのある一足を合わせるのが、いまという時代における、ジェントルマンらしい選択肢といえるのではないだろうか。

ジェンツとしての一線をキープした靴

ビジネススタイルに代表されるように、メンズファッションそのものはいま、二極化しつつある。かっちりとした3ピースを着こなすのであれば、ジョンロブの「WILLIAM(ウィリアム)」のような一足を履けばいいのだが、ジャケパンとの相性という点でいえば、やや顔立ちが美しすぎるともいえる。

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その中間点を満たすモデルが2015AWモデルで登場した「MORBAL(モーヴァル)」だ。新作のブーツ同様にラスト「0015」でつくられた一足は、丸みを帯びたラストが特徴で、どこか愛らしささえ漂う。モンクストラップとほどよいボリュームをもったトゥを組み合わせたデザインは、ダブルバックルをアイコンとするジョンロブにおいては、あたらしい息吹を注入したモデルともいえる。

この「モーヴァル」が現代的なデザインであると提言するのは、短めになりつつあるパンツとの相性の良さが理由。グレーのスラックスにせよ、デニムにせよ、軽やかさが重視される昨今の短丈ボトムス事情においては、靴のボリュームがバランスを取るためにも重要となる。丈が短くなったぶん、その抜けた部分を補う役割を靴が担う必要が生じてきたのだ。

ファッションは自由である。だからこそ、着たいものを着ればいい。しかしそれが時代にふさわしい洒脱なものかどうかは、個人のセンスに任せるしかない。こうした正解のない時代のなかで、ジャケパン、デニム、チノパンといったベーシックアイテムの着こなしをいまどきなものに見せるのであれば、「モーヴァル」は買っておいて間違いのない答えのひとつといえるだろう。

モデル名|MOVAL(モーヴァル)
色/素材|Black,Navy,Charcoal/Buffalo
ラスト|0015
ソール|オクトーバーソール(ラバー)
製法|グッドイヤーウェルト製法
価格|22万6800円
サイズ5E〜9.5E

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問い合わせ先

ジョン ロブ ジャパン

Tel. 03-6267-6010

http://www.johnlobb.com/jp

           
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