マツダ CX-3で北海道の大地を走る|Mazda

マツダ CX-3で北海道の大地を走る|Mazda

CAR IMPRESSION

Mazda CX-3|マツダ CX-3

スタイリッシュなBセグメントSUV

マツダ CX-3で初夏の北海道を走る

マツダ「CX-3」は、2014年11月にロサンゼルス モーターショーでワールドプレミアされたグローバルモデル。先に発売されたBセグメントモデル「デミオ」をベースに開発したSUVで、エンジンは潔くディーゼルターボのみ。マツダがいま、もっとも力を入れているのがディーゼルエンジンであり、国産メーカーではマツダの孤軍奮闘でディーゼルエンジンにスポットが当たっているともいえる。今回は、真夏の北海道をステージに、ロングドライブを敢行。長距離走行から、CX-3の実力を探ることにする。

Text by SAKURAI Kenichi

CX-3の存在感

旭川空港を起点に、目的地である占冠村のリゾナーレトマムまでは約190km。途中には十勝岳のふもとを走るワインディングや北海道ならではのストレートがつづく上富良野の一般道があるルートをCX-3の試乗コースに選んだ。降り立った北の大地は、湿度がなく抜けるような青空が印象的である。北海道では冬場の使い勝手という事情もあろう、雪道やオフロードにも強いSUVが想像以上に多く走っていたが、そんななかにあってもCX-3の存在感はなかなかである。

ひとつの金属の塊から削りだしたようなソリッド感溢れるボディデザイン、SUVらしく力強さをイメージさせる四隅に大きめのタイヤを配置したアピアランスは、素直にスタイリッシュだと思う。前後のオーバーハングが短めに設定され、いかにも「走りそう」と見る者に感じさせるデザインは、コンセプトカー「魂動」からはじまったもので、このデザインテーマが「CX-5」以降登場した現行モデルにすべて活かされている。

もちろん大きく面積を取った盾型のフロントグリルが、マツダ ブランドであることを無言のうちに主張するが、車種によってヘッドライトのデザインがことなり、表情は微妙に造り分けられている。特にこのCX-3では、薄型のシャープなデザインを採用したヘッドライトを搭載しているため、前述のとおり大きなタイヤ&ホイールやボリューム感あるボディラインとともに、りりしくスポーティな印象をもたらす。

ディーゼルエンジンは「うるさい、臭い、遅い」と、3拍子のネガ要素が揃っているといわれていたのは1990年代までの定説。1999年、窒素酸化物の排出が当時の東京都知事により問題視され、2000年代に入り、ディーゼルエンジン搭載乗用車は徐々に市場から姿を消した。

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“日本一美しい街”と言われる美瑛から大自然のトマムまで、トータル300kmをマツダ「CX-3」で走った。

黒い粉が入った500mℓのペットボトルを振る様子は繰り返しニュースで流され、そのインパクトたるやかなりのものだった。当時の試算によれば、その500mℓのペットボトル12万本が、毎日大気中に排出されているという触れ込みだった。

そうした影響もあり、メルセデス・ベンツが欧州発のクリーンディーゼルを日本市場に導入するまで、6-7年我が国では乗用車にディーゼルエンジン不在の時期がつづいたが、この逆風のなか国産メーカーで唯一果敢にディーゼルエンジンにチャレンジしたのがマツダである。

マツダがクリーンディーゼル車を市場に投入してから4年。今年は市場で販売される乗用車用クリーンディーゼルエンジン搭載車の80パーセントがマツダ車になるというデータあるほど、クリーンディーゼルといえば、それはマツダと同義語といえるまでになっている。