ブラジルの近代建築の父「オスカー・ニーマイヤー展」が開催|東京都現代美術館

東京都現代美術館|ブラジル近代建築の父「オスカー・ニーマイヤー展」が開催

DESIGN ARCHITECTURE

MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO|東京都現代美術館

代表作の模型や首都ブラジリア建設のドキュメントをダイナミックに展示

ブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤーの日本初の大回顧展

東京都現代美術館は、7月18日(土)から「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」を開催する。日本とブラジルの外交関係樹立120周年を記念した大規模な展示で、ニーマイヤーの代表作のひとつである「イビラプエラ公園」の1/30スケールの模型などが公開される。

Text by TSUCHIYA Motohiro(OPENERS)

世界遺産をつくった男“オスカー・ニーマイヤー”

リオデジャネイロに生まれたオスカー・ニーマイヤーは、ル・コルビジエとともにニューヨーク国連本部ビルの設計に携わったこともあるブラジルのモダニズム建築を代表する建築家だ。1950年代には、国家プロジェクトである首都ブラジリアの遷都にともなって、主要な建築設計(国民会議議事堂、大聖堂など)に携わり、創造性豊かな都市をつくりあげた。この成功は建築という概念を超えた歴史的な偉業として、1987年、ブラジリアは世界遺産に登録されている。

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オスカー・ニーマイヤー《ブラジリア大聖堂》Photo: Leonardo Finotti

「建築にとってアートはとても大切です」と生前語っていたニーマイヤー。彼のデザインは、フリーハンドの大胆さと自由さ、それを空間化していくときの身体感覚に満ちている。女性の身体に例えられるように有機的でダイナミックな曲線、生命感とモダニズムの幾何学の調和を特徴とする。その未来的なデザインは、日本の建築家にも多くの影響をあたえ、いまなお敬愛を集めている。

今回会場デザインを担当した「SANAA(サナア)」もニーマイヤーに大きく影響を受けた日本の建築家ユニットだ。展示会場はブラジルの光を思わせる白を基調とし、ダイナミックでモダンかつ有機的な曲線で構成される。

知られざるプロダクトデザインも展示

建築物の模型や写真ばかりでなく、ニーマイヤーが設計したロッキングチェアも展示される。今回の大回顧展にあわせて山形の天童木工から、展示にあわせて貸し出されたロッキングチェアで、1970年代に天童木工のブラジル工場で製造されたものだという。

ニーマイヤーによって設計され、天童木工が製造した椅子は、ロッキングチェアをはじめ、イージーチェアや寝椅子にまでおよび、その一部が日本向けに輸出されたほか、自身が手がけた国民会議議事堂にも設置されたという。

「オスカー・ニーマイヤー展」

オスカー・ニーマイヤー《Rocking Chair》 プライベートコレクション(天童木工)

「オスカー・ニーマイヤー ブラジルの世界遺産をつくった男」
会期|7月18日(土)〜10月12(月)
開館時間|10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
※7月〜9月の金曜日は21:00まで開館
定休日|月曜日(ただし月曜日が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)
会場|東京都現代美術館 企画展示室地下2F
東京都江東区三好4-1-1
入場料|大人1100円、大学生・専門学校生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下は無料

SANAAトークイベント「We Love Niemeyer」(仮称)
会場構成を担当した建築家ユニットSANAA(妹島和世氏と西沢立衛氏)と東京都現代美術館チーフキューレター・長谷川祐子氏によるトークセッション
日程|8月22日(土)
時間|15:00〜
会場|東京都現代美術館 地下2F講堂

問い合わせ先

東京都現代美術館

Tel. 03-5245-4111

http://www.mot-art-museum.jp